となりのトトロのポスターの少女は誰?映画に登場していない理由とは

となりのトトロ

日本のアニメ映画は?といったら、必ずランクインするのがジブリです。

そうです!有名で尚且つ日本人の心を離さない「となりのトトロ」が有名ですよね。

 

その「となりのトトロ」ですが、実は様々な都市伝説や考察が出されているのはご存知ですか?

 

今回は「となりのトトロ」の当初の主人公や、あのサツキやメイが誕生した秘話!

そしてお隣、中国で公開されているポスターについてまとめてみました。

となりのトトロのポスターの少女はサツキでもメイでもない

突然ですが、となりのトトロのポスターを思い出せますか?

サツキが雨の中で、メイをおぶって傘をさしている横にトトロが佇んでいる場面?

 

答えは…赤いスカートのお下げの女の子が雨のバス停で、一人で傘をさして大人用の傘を持っている横にトトロが立っている!が正解です。

1987年夏頃に発表されたポスターの、この女の子は一体誰なのか?という疑問が生じます。

何となくサツキに見えるし、見方を変えればメイにも見えるこの女の子は…一体??

 

実はこの女の子はサツキとメイの二人を合わせた人物であって、メイでもあるしサツキでもあり、またメイでもなくサツキでもない合成キャラクターだったのです。

この事実はとなりのトトロの制作デスクを任された、木原浩勝さんという方が2018年9月著書「二人のトトロ 宮崎駿と『となりのトトロ』の時代(講談社)」で明かしています。

[say img=”https://animebolg.com/wp-content/uploads/2019/02/82706cd90b9b8b2526afc0cfbff99ae7.png” name=”男性”]サツキより低く、メイより高い身長。服装はサツキ。肩から上(顔立ちや傘の色)はメイとして決定される。映画に登場しないキャラクターと使ったポスター画など前代未聞だと思った。[/say]

 

また二人のトトロでは「サツキとメイが二人でトトロの隣に並ぶのはおかしい」と感じた宮崎駿監督が、自ら書いた少女であると明言しています。

あまり皆さんが不思議に感じない少女は、親しみ深いサツキであってメイであったからなんですね。

 

不思議な立ち位置の少女を宮崎駿監督はどんな心境で、生み出したのかも気になります、、、

となりのトトロの主人公は1人の予定だった

実はとなりのトトロの原型は絵本なのです。

1975年に宮崎駿監督が描いたイメージボードが元で、この時にはすでにバス停で父親を待つ少女と、頭に葉っぱを乗せた謎の生き物が描かれていたそうです。

主人公は、この時この父親を待つ少女一人だったのです。

 

宮崎駿監督が考えた元々のストーリーは太古の昔、人間とトトロ族との闘いでトトロ族は負けた。

そのトトロ族の生き残りの末裔が作中の現在に顔を出し、少女と出会うというストーリーだったんです。

ちなみに、このプロットは「平成狸合戦ぽんぽこ」に活かされているんですよ。

サツキとメイが誕生したのは火垂るの墓の影響があったから

当時、「天空の城ラピュタ」に続いて、となりのトトロが誕生しました。

この時ジブリの親会社である、徳間書店の上層部がトトロだけだと難色を示します。

 

これによって「となりのトトロ」と「火垂るの墓(高畑勲監督)」の二本立て企画で、上層部を説得しました。

ちなみにこの時上層部からは「オバケだけならまだしも、更に”墓”とは何だ」と叱責されたとの話も…。

そんな肝入りの作品「となりのトトロ」は宮崎駿監督には、負けられない意地があったのでしょう。

 

ちなみに、メイとサツキが誕生したのは1986年末。

当時企画通りに同時放映されていた「火垂るの墓」の放映時間が88分に伸びたことによって、となりのトトロの放映時間(当初60分)も伸ばさなければいけなくなったことでした。

誕生した理由は、宮崎駿監督が負けず嫌いだったことによるとは「ジブリの教科書3となりのトトロ」の記述です。

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本来はお化けと女の子の交流を描いたとなりのトトロでは、火垂るの墓の放映時間に対抗できなかった。

そこで高畑勲監督への対抗心に燃えた宮崎駿監督が考えたのは、映画の時間を20分以上長くするために一人だった女の子を姉妹にすることでした。

 

ということは、もし火垂るの墓がなかったらサツキとメイも誕生していないことになりますね!

中国版となりのトトロのポスターも存在している

2018年12月14日、日本で公開されてから30年の時を越えてお隣中国で初放映されました。

ポスターは淡いモスグリーンの草原をかき分けサツキとメイが歩いていくのを、高い視点から見下ろした視点を切り取ったようなデザインです。

となりのトトロ中国ポスター

引用元:Twitter

中国では「龍猫」というタイトルで放映、実は草原に見えたのはトトロの柔らかいお腹。

 

このポスターを手掛けたのは黄海さんというデザイナーで、あの「万引き家族」の中国版のポスターも手掛けたそうです。

黄海さんの手掛けるポスターには水墨画を採用、趣がありながらもポップな作品はその作風が活きるようなデザインをされます。

 

黄海さんの他の作品は2001年公開された「千と千尋の神隠し」。

こちらのポスターは全4パターンで公開されており、美しくも千と千尋の不思議な世界観が伝わってくるタッチです。

 

特に個人的には、暗くどこまでも続く線路を千尋が駆けていくポスターは一押し!

作品の千尋の孤独な奮闘から仲間が出来て、希望に向かって歩んでいく姿が想像できました。

あくまで個人的ですので…(笑)

 

他にも「STANND BY MEドラえもん」や「バイオハザード ザ・ファイナル」も手掛けています。

どのポスターもすばらしく、何より独特の美しさの中にある映画作品のイメージが表れていて素敵ですよ。

まとめ

いかがでしたか?

今も日本人だけではなく、世界を舞台に人々の心を離さない<となりのトトロ>の魅力が更に深まったのではないですか?

 

一度こんなアナザーストーリーを知ったら、もう一度トトロをみたくなりますよね!

ぜひもう一度童心に戻ったつもりで、作品の一つ一つに目を向けてみて下さいね。

 

日本の古き良き情景を取り入れた<となりのトトロ>のポスターに隠れた少女の謎、最初の主人公やトトロの秘話の数々を紹介しました!

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