子供の頃、誰もがお気に入りのアニメに夢中になったのではないでしょうか?乗り物が魅力的な『きかんしゃトーマス』に心を奪われる子供も多いでしょう。
しかし、『きかんしゃトーマス』が怖いと話題になっているエピソードがあるそうです。本記事では、トーマスが怖いとトラウマになるエピソードを紹介します。
【機関車トーマス】怖いと言われるのは何故?
『機関車トーマス』は、「汽車のえほん」をベースにCGアニメーション化された人気作品で、病弱な息子に物語を語るためにイギリスの牧師が創り出した話が原点となっています。日本だけでなく、世界中の子供たちに愛されており、アニメや絵本はもちろん、関連グッズも非常に人気があります。
しかし、一部のエピソードが注目を集め、海外のインターネットユーザーから「これは問題ではないか?」という声が上がりました。
あるユーザーの投稿が発端?
アメリカのTwitterユーザー、トリスタン・クーパーさんの投稿が物議の発端となったといいます。彼の投稿によれば、仕事を断った頑固な機関車ヘンリーが、「太っちょの局長」の命令でトンネルに閉じ込められるシーンが問題だと指摘。
そのシーンをTwitterで公開されている動画で確認したところ、確かに、動けなくなったヘンリーはトンネルから出ることができず、元気に走る他の機関車をただ眺めるだけという、非常に厳しい状況に置かれていました。
『機関車トーマス』生き埋めエピソードが物議?!
トリスタン・クーパーさんはそのシーンを「生き埋め」と評し、「どのホラー映画よりも恐ろしい」とコメントしたのです。ヘンリーの悲しげな表情が心に響き、ネット上で議論を巻き起こす原因となりました。
また、問題となったシーンは、「ヘンリーは罰を受けるべきだと思いませんか?」というナレーターの言葉で締めくくられました。子供向けのアニメ作品としては少々過激すぎると感じるかもしれませんね。
【機関車トーマス】打ち切りの噂は本当?
『機関車トーマス』の新しいシリーズは「シリーズ25」と呼ばれ、2022年に放送が開始されました。新シリーズでは、おなじみの仲間たち、トーマス、パーシー、ニア、ディーゼルに加えて、日本から来た超特急のカナも新たに仲間入りしています。
また、新シリーズではキャストもリニューアルされ、新たな声優陣がキャラクターたちを演じています。
新たなデザインとパワーアップしたキャラクターたちが、ソドー島を元気いっぱいに駆け回る様子に注目が集まっている中、新シリーズはスタートにも関わらず、打ち切りの噂が出たのは何故でしょうか?
【機関車トーマス】視聴者の反応は?
新シリーズは「トーマスのリニューアルがひどい」という不評の声から打ち切りの噂が出ているようです。
新シリーズトーマスが不評な理由
視聴者の間では、前作からの急激な変化に対して戸惑いの声が上がっています。主な要因は以下の通りです。
| 変更点 | 具体的な変化 | 視聴者の反応・理由 |
| テンポ・雰囲気 | 海外アニメのような疾走感ある速いテンポに変更 | ゆったりした前作までの雰囲気を好むファンにとってギャップが大きい |
| 顔のデザイン・表情 | 立体的な3Dから平面的な2Dになり、表情が激しく変化する | 見た目が「逆に怖い」と言われ、表情の豊かさが違和感に繋がっている |
| キャラクターの性格 | ゴードンやディーゼルが「意地悪」から「穏やか」に変化 | それぞれが持っていた本来の良さ(毒気や個性)が消えてしまったと感じられている |
さらに、SNSや保護者の間では、以下の具体的な変更点についても「ひどい」「これじゃない」という厳しい意見が見られます。
物理法則の無視(ジャンプ・変形)
これまでのトーマスは「あくまで鉄道車両である」というリアリティを非常に大切にしていました。しかし、新シリーズでは、以下のようなカートゥーン調のコミカルな動きが多用されています。
- 車輪を手のように使って物を掴む
- 線路の上をゴムボールのようにボヨンボヨンとジャンプする
- 物理的にありえない宙返りをする
こうした描写に対し、「機関車としての重量感がなくなった」「まるで別の生き物のようだ」という批判が殺到しました。「鉄道アニメ」としてのアイデンティティが失われたと感じるファンが多いようです。
キャラクターの性格改変(特にゴードン)
見た目以上にファンの反発を招いたのが、キャラクターの内面の変更です。
かつては威厳があり、少し意地悪でプライドが高かった「ゴードン」が、新シリーズでは「頼れるお父さん」のような優しい保護者ポジションに変更されました。
また、他のキャラクターも全体的に精神年齢が幼く描かれており、旧作にあった「社会の厳しさ」やイギリス作品特有の「皮肉・ブラックジョーク」といったエッセンスが薄れ、教育的すぎる内容になったことも「つまらなくなった」と言われる一因です。
レギュラーメンバーの入れ替え
多様性などの配慮から、長年の功労者である「エドワード」や「ヘンリー」がレギュラーメンバーから外れました。代わりにアフリカ出身の「ニア」などが加入しましたが、これに対し「長年親しまれたキャラをリストラした」と悲しむ声が後を絶ちません。
2D化の違和感
3DCGから完全な2Dアニメーションに変わったことで、「表情が崩れすぎている」「『パウ・パトロール』などの他作品に寄せすぎて個性が死んだ」という声が上がっています。特に、正面を向いた時の顔のバランスに対し「不安定で怖い」という感想を持つ視聴者もいるようです。
対象年齢の引き下げ
ストーリーが単純化され、劇中に歌やダンスのシーンが頻繁に挿入されるようになりました。これは明らかにターゲット層を未就学児(2〜4歳)に絞ったためですが、これまで親子で楽しんでいた大人や小学生のファンからは「幼稚になりすぎて見られなくなった」と受け取られています。
新旧トーマスを比較してみた
「トーマスのリニューアルがひどい」と言われてまで、なぜこれほど大きく変える必要があったのでしょうか?制作会社の戦略と、新旧シリーズのスペック比較を表にまとめました。
| 特徴 | 旧シリーズ | 新シリーズ |
| 主な対象年齢 | 幅広い(大人も含む) | 2〜4歳の未就学児(幼児) |
| 物語の教訓 | 社会性、労働の尊さ、事故の教訓 | 友情、チームワーク、自己肯定感 |
| 動き・演出 | 鉄道としてのリアリティ重視 | コミカル、伸縮自在、スピード感重視 |
| 制作戦略 | 伝統的な鉄道模型ファンの維持 | YouTube世代への適応、グッズ展開の容易さ |
リニューアルは「YouTube世代」への適応
制作側の最大の意図は、「現代の子供たちの視聴習慣に合わせること」でした。今の子供たちはYouTubeなどの早いテンポの動画に慣れているため、従来のゆったりした展開では飽きられてしまうという危機感があったようです。
また、2Dデザインにすることで、Tシャツや日用品などのグッズにイラストをプリントしやすくなるというビジネス上のメリットも大きく影響しています。
打ち切り説の真相は?
ネット上で噂される「打ち切り説」についても、最新情報に基づいて検証しました。結論から言うと、トーマスシリーズ自体が終了するわけではないようです。
| 項目 | 詳細・真相 |
| 新シリーズの状況 | 北米では既にシーズン4(2025年展開)の制作・放送が予定されており、シリーズ自体は続いています |
| 日本での展開 | 日本でもEテレやYouTubeでの配信が継続しており、映画も定期的に公開されています |
| 噂の出所 | 「従来の(リアルな)トーマスが終わった」という旧作ファンの嘆きが、伝言ゲームのように「トーマス自体が終わる」という噂に変換されて拡散された可能性が高いです |
最後に
以上、『機関車トーマス』が怖いといわれている理由と、「トーマスのリニューアルがひどい」と言われる原因、打ち切りの噂について解説しました。
変化には痛みが伴いますが、時代に合わせて進化しようとする制作側の意図も見えてきました。『機関車トーマス』は歴史ある人気アニメーションです。これからもますます進化を遂げて、子どもたちを夢中にさせてくれればと思います。
