子供たちに大人気のアニメ「それいけ!アンパンマン」。毎日のように見ていると、ふとした疑問が頭をよぎることがあります。
パン工場で優しくアンパンマンを見守るジャムおじさん。一見すると温厚なキャラクターですが、実は「ジャムおじさんが怖い」という声も少なくありません。一体どういうことなのでしょうか。
この記事では、ジャムおじさんにまつわる謎や、バタコさんとの意外な関係について詳しく解説していきます。
ジャムおじさんが怖いと言われる理由
温厚で優しい印象のジャムおじさんですが、ネット上では「怖い」という意見が存在します。
アンパンマンの顔を作り続ける不思議
ジャムおじさんを怖いと感じる最大の理由は、アンパンマンの顔を作り続けているということ。水に濡れたり傷ついたりするたびに、新しい顔を焼いて交換する日々。その様子を冷静に考えると、少し不気味に感じてしまうのも無理はありません。
しかも、アンパンマンの顔はジャムおじさん自身とそっくりです。まるで自分のコピーを作っているかのようにも見えます。なぜわざわざ自分に似せた顔にしたのでしょうか。
黒幕説まで囁かれる
都市伝説の中には、ジャムおじさんが実はアンパンマンワールドの黒幕ではないかという説まであります。ばいきんまんがいつもアンパンマンに負けるのに、なぜジャムおじさんを直接狙わないのか。パン工場さえ潰せば、アンパンマンは復活できないはずなのに不思議です。
もしかすると、ばいきんまんとジャムおじさんの間には、私たちの知らない何らかの関係があるのかもしれません。こうした謎が、ジャムおじさん 怖いという印象を強めているようです。
チーズとの関係も怪しい?
パン工場の番犬であるチーズは、アンパンマンワールドでは珍しく言葉を話せません。でも、人間の言葉を完全に理解しているのも不思議なところです。
バタコさんがばいきんまんの変装に騙されている時でも、チーズだけは見抜いていることがあります。もしかすると、チーズはただのペットではなく、ジャムおじさんの情報収集係なのではないでしょうか。外で飼われているのに首輪もしていないのも、少し不自然だという声も。
ジャムおじさんとバタコさんの本当の関係
多くの人が気になっているのが、ジャムおじさんとバタコさんの関係性です。
実は血縁関係ではなかった
一緒に暮らし、共にパン作りをしている二人。見た目から、祖父と孫、あるいは叔父と姪のような血縁関係を想像していた方も多いでしょう。
ところが公式サイトによると、二人の関係は「無関係」とのこと。全く血のつながりがないのです。
家族のような深い絆で結ばれている
「無関係」と聞くと冷たく感じますが、実際はそうではありません。公式では「一緒に暮らしているので、非常に家族に近い関係」と説明されています。
血はつながっていなくても、共にパン工場を守り、アンパンマンを支えるという目的を共有する中で、深い信頼関係が育まれたのでしょう。
二人とも人間じゃない?
さらに驚くべき事実があります。ジャムおじさんもバタコさんも、実は人間ではありません。公式によると、二人は「妖精」という存在なのです。
アンパンマンワールドには人間は一人もいません。人間のような姿をしているキャラクターも含めて、全員が妖精やパンなどの別の存在です。ジャムおじさんがパンに命を吹き込めるのも、妖精だからこそなのかもしれませんね。
バタコさんの知られざる一面
優しくて家庭的なイメージのバタコさんですが驚くべき能力を持っています。
神業的な投球コントロール
バタコさんの最大の特技は、アンパンマンに新しい顔を届けることです。どんなに遠くからでも、どんな妨害があっても、彼女の投げる顔は完璧にアンパンマンの首に届きます。
その命中率は100パーセント。オーバースローからアンダースロー、背面投げまで、状況に応じて多彩な投法を使い分けます。プロの野球選手も顔負けの技術です。
裁縫の腕前もプロ級
バタコさんはパン作りや家事全般をこなしますが、特に裁縫の腕前が際立っています。アンパンマンが戦いで傷つけたマントを、一針一針丁寧に繕って完璧に直します。
この仕事がなければ、アンパンマンは空を飛べなくなってしまうかもしれません。バタコさんは、まさに縁の下の力持ちなのです。
誰にでも優しい母性的な性格
バタコさんの優しさは、仲間だけに向けられるものではありません。敵であるばいきんまんがお腹を空かせていると、つい食べ物を分け与えてしまうこともあります。
アニメのあるエピソードでは、魔法の鏡が「世界で一番心の美しい女性」として映し出したのがバタコさんでした。外見だけでなく、内面的な美しさも認められているキャラクターなのです。
チーズを巡る意外なエピソード
今ではパン工場の一員として欠かせないチーズですが意外な過去があります。
初登場時はばいきんまんの手下?
初期の漫画作品では、チーズはばいきんまんの仲間として登場していました。当時のアンパンマンは犬が苦手で、それを知ったばいきんまんがチーズに乗ってパン工場を襲撃したのです。
しかしバタコさんの機転で、チーズ(犬)が食べ物のチーズを好きなことを見抜き、見事に手懐けてしまいました。
バタコさんに一目惚れ
その後、チーズはバタコさんに一目惚れして、パン工場から離れようとしなくなりました。アンパンマンたちは反対しましたが、ジャムおじさんが「今年は戌年だから」という理由で飼育を許可します。
こうしてチーズはパン工場の仲間になりました。バタコさんの優しさが、新しい家族を生んだ瞬間だったのです。
まとめ
ジャムおじさんとバタコさんの関係は、血縁はないものの家族同然の絆で結ばれています。二人とも妖精という不思議な存在で、パン工場でアンパンマンを支え続けています。
ジャムおじさんが怖いという声は、アンパンマンの顔を作り続ける姿や、黒幕説などの都市伝説から生まれたものです。実際のところ、優しくて頼りになる存在であることに変わりはありません。
バタコさんの神業的な投球技術や、チーズの意外な過去など、知れば知るほど面白いアンパンマンワールド。子供向けアニメと思われがちですが、大人が見ても新しい発見がある奥深い作品なのです。




