【ジブリ】コクリコ坂からが気持ち悪いってなぜ?伝えたいことを考察!

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【ジブリ】コクリコ坂からが気持ち悪いってなぜ?伝えたいことを考察!

スタジオジブリの作品『コクリコ坂から』を見たことはありますか?

この映画に対して「コクリコ坂からが気持ち悪い」という声があることを知り、驚いた方もいるかもしれません。ジブリらしい美しい映像と昭和の雰囲気が魅力的な青春作品なのに、なぜそんな感想が出てくるのでしょうか。

今回は、この作品が一部で抵抗感を持たれる理由を探りながら、監督が本当に伝えたかったメッセージについて深く考察していきます。

目次

コクリコ坂からが気持ち悪いと言われる理由

まず、最も多く指摘されるのが物語の設定そのものです。

主人公の海と俊は互いに惹かれ合いますが、途中で二人が兄妹である可能性が浮上します。血の繋がりがあるかもしれないと知りながらも、完全には気持ちを断ち切れない様子が描かれるため、見ている側は複雑な心境になってしまうんですね。

このような設定は、どうしても倫理的な問題を連想させます。たとえ最後には血縁関係がないと判明するとしても、それまでの展開で感じた違和感は簡単には消えません。爽やかな青春ストーリーを期待していた人ほど、このギャップに戸惑いを覚えるようです。

複雑な家族の事情が重たく感じられる

加えて、物語の背景にある家族関係も影響しています。

戦争で亡くなった親友の子どもを引き取り、自分の子として育てるという設定は美談のようでもありますが、見方によってはドラマチックすぎて現実味に欠けると感じる人もいるでしょう。出生の秘密や隠された過去といった要素が、青春映画としては少し重すぎるのかもしれません。

こうした展開が「コクリコ坂から気持ち悪い」という印象に繋がる一因となっています。

他のジブリ作品との違いで生まれる違和感

ジブリ映画といえば、空を飛んだり不思議な生き物が登場したりするファンタジー作品を思い浮かべる方が多いでしょう。

しかし本作は、魔法もアクションシーンもほとんどありません。舞台は1963年の横浜で、高校生たちの日常と恋愛、そして部室棟の存続問題を中心に物語が進みます。ジブリらしい冒険や疾走感を期待していると、あまりにも静かな展開に物足りなさを感じてしまうのです。

派手さがない分、人間関係の機微や心の動きが丁寧に描かれているのが特徴なんですよね。ただ、それが逆に「盛り上がりに欠ける」「退屈だ」という感想に繋がることもあるようです。

昭和の時代背景が理解しづらい

もう一つの要因として、時代設定があります。

1960年代という現代からは遠い時代が舞台なので、当時の学生文化や価値観に馴染みがないと、登場人物の行動や考え方に共感しにくいかもしれません。学生たちが古い建物の保存に情熱を注ぐ姿も、背景にある学生運動の空気を知らなければピンとこないでしょう。

時代の雰囲気を楽しめるかどうかで、作品の印象は大きく変わります。

作品が本当に伝えたかったのは?

では、この作品は何を伝えようとしていたのでしょうか。

一番のテーマは「過去と向き合い、未来へ進む勇気」だと考えられます。海は毎朝、戦争で亡くなった父のために信号旗を揚げ続けています。それは過去への祈りでもあり、同時に前を向いて生きる決意の表れでもあるんです。

俊もまた、自分の出生の秘密という過去に苦しみながら、それでも自分の人生を切り開こうとします。二人とも、重たい過去を背負いながらも決して立ち止まらない強さを持っています。

若者たちの情熱と希望

カルチェラタンという古い部室棟を守ろうとする学生たちの姿にも、大切なメッセージが込められています。

古いものを壊して新しくするのではなく、歴史や文化を大切にしながら前に進もうとする姿勢です。これは高度経済成長期という、何もかもが急速に変化していく時代だからこそ意味があったテーマでしょう。

若者たちが自分たちの手で未来を作ろうとする熱意は、時代を超えて共感できる普遍的な魅力があります。

純粋な愛の力

そして忘れてはならないのが、海と俊の純粋な愛です。

二人の間に立ちはだかる障害は、確かに重くて辛いものでした。それでもお互いを想い続ける気持ちは、どんな困難も乗り越える力を持っています。この作品が描きたかったのは、真実の愛は形や関係性を超えて存在するということかもしれません。

最終的に血縁がないと分かったとき、二人が見せる安堵の表情にはやはり感動があります。

世代によって受け取り方が変わる作品

『コクリコ坂から』の評価が分かれる理由の一つに、世代間のギャップがあります。

1960年代をリアルタイムで経験した世代や、その時代に興味がある人にとっては、作品の細部まで懐かしく感じられるでしょう。一方で若い世代には、登場人物の言動や価値観が古めかしく映ることもあります。

どの視点で見るかによって、まったく違った印象を受けるのが本作の特徴なんですね。

大人になってから見返す価値

この映画は子どもよりも大人が見た方が深く楽しめる作品かもしれません。

戦争の記憶、死別の悲しみ、家族の絆といったテーマは、人生経験を重ねた人ほど心に響くものです。初めて見たときには「コクリコ坂からって気持ち悪い」と感じた人も、年月を経て見直すと全く違った感動を得られることがあります。

登場人物たちの言葉や行動の裏にある想いが、より深く理解できるようになるんです。

まとめ

『コクリコ坂から』が気持ち悪いと言われる理由は、主に兄妹関係の可能性という設定と、複雑な家族の事情にありました。

ジブリ作品への期待値が高い分、穏やかな青春ドラマという作風に物足りなさを感じる人もいるでしょう。時代背景への理解が必要な点も、ハードルの一つになっています。

しかし、この作品が伝えたかったのは、過去と向き合いながら未来へ進む勇気や、真実の愛の強さといった普遍的なテーマ。丁寧に描かれた人間ドラマとして見れば、心に深く残る感動があります。

もし最初に感じた違和感で作品を敬遠していたなら、もう一度別の視点から見てみてください。登場人物たちのひたむきな想いや、昭和という時代の輝きが新たな発見をもたらしてくれるはずです。

評価が分かれるということは、それだけ多面的で奥深い作品だということでもあるでしょう。

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