コナンのアニメオリジナルがひどい理由は?神回もあるって本当?

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コナンのアニメオリジナルがひどい理由は?神回もあるって本当?

「名探偵コナン」といえば、日本が誇る国民的ミステリーアニメのひとつ。1996年の放送開始からすでに30年近くが経ち、アニメのエピソード数は1,000話をゆうに超えています。熱心なファンが多い一方で、「コナンのアニメオリジナルがひどい」といった声もSNSで見かけるようになりました。

なぜそんな意見が出てくるのでしょうか。今回はアニメオリジナル(アニオリ)回への批判の背景を深掘りしつつ、”神回”と呼ばれるエピソードまで、丁寧にご紹介していきます。

目次

そもそもアニメオリジナルとは?

アニメ版「名探偵コナン」は、原作漫画の連載と並行してスタートしました。ところが週刊誌連載に対してアニメはほぼ毎週放送されるため、あっという間に原作のストーリーに追いついてしまいます。そこで誕生したのが、アニメスタッフが独自に制作するオリジナルエピソード、いわゆる「アニオリ」です。

なんと第6話の時点からすでにオリジナルエピソードの制作が始まっており、2015年以降は原作の一時休載なども重なってアニオリの割合がさらに増えていきました。

アニオリかどうかを見分けるには

エピソード終了後のエンディングで流れるスタッフクレジットを確認するのが一番簡単な方法です。そこに脚本家の名前が記載されていれば、そのエピソードがアニオリである可能性が高いといえます。普段あまり気にしていなかった方は、次回ぜひチェックしてみてください。

コナンのアニメオリジナルがひどいと言われる理由

コナンのアニメオリジナルがひどいと感じる視聴者が多い理由のひとつが、ストーリーの展開や犯行動機のちぐはぐさです。

原作者・青山剛昌先生が直接手がけるエピソードでは、犯人が犯行に至るまでの心理描写や伏線がしっかりと積み重ねられています。それに対してアニオリでは、1話完結の短い尺に収めなければならないこともあり、どうしても動機や背景が薄くなってしまう傾向があります。

2023年7月に放送された第1,089話「天才レストラン」は、その典型例としてSNSで大きな話題になりました。少年探偵団と口論になったコナンが1人で帰宅しようとするところへ、「オムライスの死体を見た!」と叫ぶ老人が突然現れるという、かなり異色の展開。その後も動機の説明が不十分なまま話が進んでしまったため、「意味がわからない」「これはさすがにひどい」という反応が相次ぎました。

脚本家による”世界観のズレ”

コナンのアニメオリジナルがひどいと言われるもうひとつの要因として、脚本家の世界観理解が不十分なケースがある点が挙げられます。

アニオリは複数の脚本家が担当しており、そのクオリティにはどうしてもムラが出てしまいます。特定の脚本家が担当した回では、「コナンがこんなセリフを言うはずがない」「このキャラクターの行動がおかしい」といった声がファンの間で広がることもあります。

「今日のコナン、タイトルから様子がおかしいと思ったら例の脚本家の回だった」などとSNSで指摘されることも珍しくありません。原作ファンほど違和感を覚えやすく、「まるで二次創作を見ているみたい」とまで言う人もいるほどです。

作画崩壊が起きてしまう回もある

毎週放送を続けているアニメにとって、制作スケジュールの厳しさは常につきまとう課題です。「名探偵コナン」も例外ではなく、作画崩壊が起きてしまった回がいくつか話題になっています。

たとえば2022年7月に放送された第1,049話「目暮、刑事人生の危機」では、キャラクターの輪郭が崩れたり顎のラインが不自然に長く見えたりといった乱れが視聴者の目に留まりました。SNS上では「録画して見たら作画崩壊してた」「誰この人?」といったツッコミが続出。新しいオープニングの制作に時間を割きすぎた結果ではないかという憶測も広まりました。毎週放送という過酷なスケジュールを考えると、ある程度は仕方のない部分もあるのかもしれません。

殺人トリックのアイデアが枯渇しつつある?

1,000話を超えるエピソードを積み重ねてきたわけですから、毎回まったく新しいトリックを考えるのは、原作者にとっても脚本家にとっても相当な難題のはずです。

「最近のトリックはどこかで見た気がする」という声はファンの間でたびたび聞かれます。2022年11月に放送された「狙われたひよこ鑑定士」というタイトルが公開されたとき、「もうネタ切れなのかな」と話題になったことも。長寿シリーズの宿命ともいえますが、それがコナンのアニメオリジナルがひどいという印象を強める要因のひとつになっています。

それでも語り継がれる”神回”が存在する

批判的な意見が目立つ一方で、アニオリの中にも「神回」と称されるエピソードがしっかり存在します。

第184話「冷笑する呪いの仮面」

アニオリの神回として、ファンの間で不動の地位を誇るのが第184話「冷笑する呪いの仮面」です。

歌手・蘇芳紅子が主催するチャリティーショーに招かれた毛利小五郎が、コナンと蘭を連れて邸宅を訪問します。食事の後、一行が眠りにつくと、深夜に不気味な電話が鳴り響きます。急いで蘇芳の寝室へ向かうと、仮面が無数に飾られた部屋の中で、彼女が変わり果てた姿で発見されます。

このエピソードは1時間のスペシャル放送として制作され、トリックの精巧さ、犯人の動機の描き込み、独特の雰囲気が高く評価されました。「アニオリなのにここまで本格的なミステリーに仕上がっているのか」と驚かされたファンも多く、今もなお語り継がれる名作となっています。

アニオリ以外でも語られる”最近のコナン”への疑問

アニオリの質だけでなく、作品全体に対して「変わったな」と感じる視聴者がいるのも事実です。

映画での派手なアクションが年々エスカレートしていること、黒の組織との対決がなかなか決定的な局面を迎えないことなど、さまざまな点が話題に挙がります。とはいえ物語の時間軸では幼児化からまだ半年程度という設定なので、キャラクターの変化が乏しいのはある意味で必然ともいえます。

なお、コナンの世界観をさらに楽しみたい方には、コナン スピンオフ作品もおすすめです。本編とは異なる視点からキャラクターたちの魅力を掘り下げた作品が複数あり、アニオリとは違った形でコナンワールドを楽しめます。

まとめ

コナンのアニメオリジナルがひどいと感じる視聴者がいる背景には、脚本の質のムラ、作画の乱れ、原作との世界観のズレなど、複合的な要因があります。毎週欠かさず放送を続けながら1,000話以上を作り続けることの難しさを考えると、一概に批判するのも気の毒に思えてきます。

とはいえ第184話のような神回がアニオリの中にも存在するのは確か。すべてがひどいわけではなく、原作に引けを取らないクオリティのエピソードもあります。

「今日はなんか違うな」と感じたときは、アニオリ回だったのかもしれません。コナンのアニメオリジナルがひどいと決めつける前に、ぜひフラットな目線で見返してみてはいかがでしょうか。

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