【風の谷のナウシカ】海外の反応まとめ!高評価と低評価をそれぞれ紹介

風の谷のナウシカ

「風の谷のナウシカ」は、1984年に公開された宮崎駿監督の長編アニメーション映画です。

スタジオジブリ映画の原点とも言える珠玉の名作ですね!

『アニメージュ』に連載していた同名漫画『風の谷のナウシカ』が原作となっています。

7巻まである漫画『風の谷のナウシカ』の、2巻の途中までが映画化されました。

「風の谷のナウシカ」の発表当時、スタジオジブリはまだ設立していませんでした。

でも、監督・脚本は宮崎駿、スタッフには高畑勲、鈴木敏夫、音楽は久石譲と、現在のスタジオジブリの代表的な面々で制作されています!

 

「風の谷のナウシカ」は、国内では知らない人はいないんじゃないかってほどに、世代を超えた人気を誇っていますね!

海外ではどんな評価をされているのでしょうか??

実は、英語版「風の谷のナウシカ」は2つ存在しています。

  • 1つ目が、1986年4月にニューワールド・ピクチャーズ社によって配給された「Warriors of the wind」(日本語訳「風の戦士達」)。
  • 2つ目がウォルト・ディズニー社傘下のブエナビスタ・インターナショナル社から配給された「Nausicaa of the valley of the wind」(日本語訳「風の谷のナウシカ」)です。

 

さらに2005年には、ウォルト・ディズニー社から完全英語版DVDが出されました。

今回は、そんな「風の谷のナウシカ」の海外の反応を調べてみました。

 

高評価、低評価それぞれのコメントから、意見の多かったコメントを抜粋してみました。

また、なぜ「風の谷のナウシカ」の英語版が2種類あるのかについても徹底的に調べてみましたよ!

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風の谷のナウシカ:海外の高評価コメント

まずは、海外の高評価コメントを見ていきましょう!

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このレビューは「風の谷の戦士」についてではない事を強調しておきます。

僕が最初にこの映画に惚れたのは「風の谷の戦士」だった事は事実だが、完全版を観た今では上映時間を20分以上もカットした人々を呪詛している。

「もののけ姫」が素晴らしすぎて、初期作品である「風の谷のナウシカ」を圧倒しましたが、僕は物語の世界観など多くの点でまだ「風の谷のナウシカ」の方が好きです。

とりわけ音楽は特筆に値します!

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何年も前に吹き替え版を観ましたが、その時でさえ想像力に富んだビジュアル、興味深い物語、キャラクターに魅了されました。

ナウシカが若くて強い「戦士」でありながら、彼女の最大の強みはその思いやりにあるという事実に感銘を受けました(女ランボーではなくて良かった)。

「風の谷のナウシカ」はSFであり、息を飲むようなアニメーションであり、個性あふれるキャラクターであり、何度観直してもこの世界に戻ってきて良かったと思います。

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私の観た全ての映画の中で一番のお気に入り。

「風の谷のナウシカ」は、人生の多くの重要な教訓を含んでいます。

音楽は壮大で、アニメーションはトップクラス。アニメの巨匠・宮崎駿監督の心のこもった作品です。

私が最初に観たのは「風の谷の戦士」でした(ため息)。

映画から30分以上も切り取った「風の谷の戦士」からは遠く離れて下さい・・・。

原作を読んで新たな扉が開かれ、その後「風の谷のナウシカ」完全版という真の名作が私の前に届けられました!

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アクション満載の冒険映画ですが、メインストーリーは、これまで語られた中で最も人道的です。

私は、100%本物と呼べる宮崎駿監督の映画は3本しかないと思っています。「風の谷のナウシカ」、「天空の城ラピュタ」、「もののけ姫」です。

この3作品は、アニメーションの歴史の傑作です!中でも「風の谷のナウシカ」は最高に美しい!!

あ、ディズニー版のオリジナル完全版の方を観て下さいね。

それを観る前にレビューを書いてはダメです。

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史上最高に美しいアニメ映画!私の観た全ての映画の中で、これは間違いなく私のお気に入りになりました。

この映画は、あらゆる面で信じられない程美しいです!キャラクターには共感しやすく、景色も音楽もただただ壮観です。

宮崎駿監督は確かに環境に配慮した人ですが、「風の谷のナウシカ」は彼の他の映画よりも、全ての生き物に対する否定出来ない愛情と思いやりを示していると本当に思います。

観る度に泣けます・・・!アニメに興味がない方も、この映画の素晴らしさは否定出来ないはずです。

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レビューを寄せているのは、2種類の英語版「風の谷のナウシカ」をどちらも視聴済みの方ばかりでした。

そして、初代と比較して後発の作品を大絶賛している声がほとんどです。

 

それから、久石譲さんの手がけた音楽についてはアンチも含めて大絶賛されていました!

久石譲さんの手がけるスタジオジブリ映画のテーマソングはどれも素晴らしいですよね。

「風の谷のナウシカ」のサントラは、国境を越えて大絶賛されています!

 

余談になりますが、メーヴェは「風の谷のナウシカ」を観た方なら必ず乗りたくなるような、素敵な飛行機でしたよね!

この、ナウシカの乗っていた乗り物「メーヴェ」をモデルにした飛行機が北海道で目撃されています!2016年7月31日、北海道滝川市でテスト飛行した時の画像がこちら↓↓↓

ちょっとゴツいけど、雰囲気は味わえそう!!これは乗ってみたいですーーー!!!



風の谷のナウシカ:海外の低評価コメント

では、海外の低評価コメントを見ていきましょう!

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最初はそれなりに面白かったけれど、ストーリーが進むにつれて焦点や信頼関係のズレが気になりました。

登場人物は善人か悪人かのどちらかで、ステレオタイプです。

登場人物には深みや多様性が足りない。

子供は喜ぶだろうけど、大人には退屈な映画だと感じます。

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良い点も多い映画だけど、もう少し説教要素は減らすべきでしょうね。

環境問題についてのメッセージが誇張されていて迷惑に感じました。

キャラクターは、単純ながら合理的な動機を持ち、行動に一貫性があります。

唯一の例外は、盲目の老婆です。

彼女は酷い決まり文句を繰り返して、スクリーンに映る度にイライラさせられました。

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ババ様かなり嫌われてます。。。

個人的には視聴中に違和感を抱いた事はありませんでしたが、英訳すると何かおかしな台詞になってしまっているのかもしれませんね・・・。

 

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私は部分的に宮崎駿監督作品のファンです。

私が「部分的に」と言っているのは、彼の映画が素晴らしい作品と退屈な作品の2つのカテゴリに分類されるからです。

残念ながら、「風の谷のナウシカ」は後者に分類されます。

視覚的には驚くべき作品ですが(私が観たのはコピーであり、色が貧弱なせいでナウシカが飛行中に裸のお尻を見せているという神話まで生まれた)、最終的に私を混乱させただけでした。

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スタジオジブリ映画に非常に低くて悪いレビューを与えるのはとても気分が悪い・・・それは間違っている・・・でも正直でなければならない・・・。

私の意見では、この映画は安っぽく見えました。

私はバトル映画が嫌いなんです。

残念ながら、この映画はバトル映画に見えるんです。

この映画が「ハウルの動く城」に結びつくなんて信じられません!

最悪のスタジオジブリ映画です。

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とにかく長すぎる!キャラクターの動きもとろい。

ナウシカはとても魅力的ですが、相棒のテトこそが本当のハイライトであり、テトの存在が彼女を魅力的にしています。

長い映画に耐えられない人や、未熟なキャラクターが許せない人にはお勧め出来ません。

宮崎駿監督のネームバリューがなければここまで人気はなかったと思います。

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めっちゃテト推しされていますね。テト飼いたいなぁ、、と当時考えていたのは私だけではないはず!

全然関係ないですが、改めて見ると、テトってポケモンのイーブイに似てますね。

以上が「風の谷のナウシカ」を観た海外視聴者の低評価コメントでした。

 

やはり一昔前の技術で制作されていますから、「もののけ姫」や「千と千尋の神隠し」を観てから「風の谷のナウシカ」を観たスタジオジブリファンにはアニメーションもキャラクター設定も物足りないと感じられていました。

逆に言えば、宮崎駿監督の作品はどんどん進化を遂げているともいえますよね!



風の谷のナウシカ海外版の黒歴史

実は、「風の谷のナウシカ」英語版にはとんでもない黒歴史があるんです・・・。

1986年4月に発表された初代英語版「風の谷のナウシカ」は、「風の戦士たち」というタイトルに変更されています。

 

この作品は、もはや「風の谷のナウシカ」とは別モノと言っていい程に、英語版制作会社によってストーリーを切り刻まれてしまいました・・・。

ジャケットだけ見てもやばくないですか??スタジオジブリ臭ゼロ!

もう、なんだこれ!??ですよね・・・「スターウォーズ」番外編ですか?っていうようなごちゃつき感・・・。

 

さらに左側にはペガサスが飛んでますし、主人公的位置には「あんた誰?」っていう男性キャラ(まさかのアスベル?)が銃を持った腕を突き上げ、しかも巨神兵に手綱つけて乗りこなしてる!??なんの映画やねん!ですね笑

 

もはや目に優しいのは題字のグリーンだけです。

よ〜く見ると、右端に一番小さくメーヴェに乗ったナウシカらしき女性がいちおう描かれてますね・・・完全にモブ扱いです。

 

ナウシカが腐海を散策する冒頭シーンや、ナウシカの子供時代のシーンなどの、叙情的なシーンは全てカットされています。

そのため、上映時間は116分から95分まで短縮されました。

 

幼いナウシカが王蟲の子供を守るエピソードがなくなったら、物語が全く意味が通じなくなると思うんですが・・・。

登場人物の名前も変更されています。

ナウシカはZendra(ゼンドラ姫)、クシャナはSelena(セレナ王女)、腐海はToxic Jungle(毒密林)に改名されています。

 

宮崎駿監督にとっては痛恨の極みとしか言いようがなかったでしょうね。

当時はまだスタジオジブリ立ち上げ前で、宮崎駿監督の海外における知名度も低かったので、好き勝手されてしまった訳です。。。

 

YouTubeに「Warriors of the wind」の一部動画がありました。

これだけを観ると、戦闘シーンだけを拾って繋げている感じですね・・・。

 

書籍『宮崎駿全書』に、宮崎駿監督の当時の反応が掲載されています。

以下にその一部を引用しました。

八五年九月、宮崎は『朝日新聞』の連載記事「いまアニメの時代」を読んで仰天した。ワールドテレビジョンの大野厚志のインタビューで、『ナウシカ』の英語吹替版が勝手に制作されていたと知ったからである。
(中略)
アメリカの興行慣例に沿うように九七分に短縮。これには、宮崎を一年がかりで説得した。タイトルも“WARRIORS OF THE WIND (風の戦士たち)”に改め、キャラクター名も改変し、宣伝ポスターも本編と無縁の派手なものを用意したというもの。
ワールドテレビジョンとの契約は、徳間書店側で勝手に進めたらしく、宮崎には寝耳に水であった。

引用元:宮崎駿全書

宮崎駿監督はこの大幅改変について、ご存知なかったのですね。

 

そして同じく『宮崎駿全書』の中で、

「短縮することには、現在に至るまで反対し続けてきたにもかかわらず、聞き入れられなかった。アメリカのやり方から察すると、会話シーンが切られたはず。そこを削ってしまえば、あの作品は“ドンパチ映画”になって、実質的に内容が変わってしまう。カットまでして売るのは商社マン的発想だ」

引用元:宮崎駿全書

という痛烈な批判コメントを出されています。

 

めちゃめちゃご立腹です!!そりゃそうですね・・・。

この経験から、次の映画作品「天空の城ラピュタ」以降は作品の改変拒絶の姿勢を貫いています。

 

ちなみにオーストラリア版のジャケットはこちら。

こちらはこちらで、主人公はいちおうナウシカのように見えますが、戦闘モノ感は否めませんね・・・。

イギリス版、ドイツ版もほぼ同じデザインです。

 

フランス版は『Le Vaisseau Fantome』(日本語訳「幽霊船」)、『La Princesse des Etoiles』(日本語訳『星のお姫様』)というタイトルで発表されました。

海外の制作会社の方々も想像力爆発してますね笑

 

でも、この改悪版が宮崎駿監督の意思とは裏腹に、ロサンゼルス国際アニメーション映画祭長編部門で一位に選ばれています。

さらに、フランス、スペインのアニメーション映画祭でもグランプリを受賞。

 

宮崎駿監督としては全く喜べなかったでしょうが、このバージョンもなにげに海外で評価されているのが奇妙で面白いなぁと思います。



まとめ

今回調べてみて、「風の谷のナウシカ」には2バージョンある事を知って本当に驚きました!

そして、完全版は海外でも絶賛されている事も確認出来ましたね!

 

「風の谷のナウシカ」は、ふいにまた観たくなる、優しい気持ちに帰る事が出来る素敵な作品だと思います。

国内外で本当にたくさんのファンがいるスタジオジブリ映画ですが、その中でもやはり素晴らしい作品だと断言できます!

 

これからも、国内外で「風の谷のナウシカ」ファンを増やし続けていってほしいなぁと思います!

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