『メイドインアビス』のミーティの正体は?生きている理由と復活について解説!

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『メイドインアビス』のミーティの正体は?生きている理由と復活について解説!

メイドインアビスに登場するミーティは、見た目の可愛らしさとは裏腹に悲痛な物語を背負うキャラクターです。多くの読者や視聴者の心に深い印象を残すメイドインアビスのミーティの正体、また復活の真相まで詳しく解説していきます。

目次

『メイドインアビス』ミーティの正体とは

メイドインアビスの物語において、ミーティは重要な役割を果たすキャラクターの一人です。

元は普通の人間だった

メイドインアビスのミーティの正体は、ナナチ同様「成れ果て」と呼ばれる存在です。成れ果てとは、アビスの第6層で発生する上昇負荷の呪いによって人間性を失った状態の人々を指します。

元々ミーティは、朱金色の髪と瞳を持つ明るい少女でした。国外から連れてこられたとされており、他の子供たちとは異なる服装をしていたことから、自由奔放な性格だったことが窺えます。社交的ではなかったナナチに積極的に話しかけ、友情を育んでいく姿は、人間だった頃の温かい人柄を物語っています。

現在の姿と特徴

現在のミーティは、肉塊のような外見に変わってしまいました。大きな目と耳、そして鋭い爪を持つ獣のような姿をしており、言葉を話すことはできません。左目は潰れたままで、これはボンドルドの実験により負った傷が再生しなかったためです。

それでも、鳴き声には感情が込められており、ナナチとのコミュニケーションは続いています。アニメ版では声優の喜多村英梨さんが、その微妙な感情の変化を鳴き声で巧みに表現しています。

ミーティが成れ果てになった経緯

ミーティの悲劇は、白笛の探窟家ボンドルドの非人道的な実験から始まりました。

ボンドルドの実験の犠牲者

ナナチとミーティは、他の孤児たちと共にボンドルドによって第5層の前線基地に集められました。ボンドルドの目的は、アビスの呪いである上昇負荷を無効化する研究を行うことでした。

実験では、ナナチとミーティが繋がったカプセル状の装置に入れられ、第6層まで降下した後に一気に上昇させられました。この時、ミーティはナナチの分の上昇負荷まで引き受ける形となり、二人分の呪いを一身に受けることになったのです。

友情が生んだ悲劇

特に心を痛めるのは、この実験の配置がランダムではなかったこと。ボンドルドは二人の深い友情を利用し、ミーティなら友人のために呪いに耐えてくれると計算していました。実際、ミーティは恐怖に震えるナナチを励まし、自らの意志でナナチを守ろうとしました。

結果として、ナナチは毛深いウサギのような愛らしい姿になりましたが、ミーティは形が崩れ、言葉も失ってしまったのです。

ミーティの特殊な能力

成れ果てとなったミーティには、通常では考えられない特殊な能力が備わっていました。

不死という呪い

ミーティ最大の特徴は、どんな傷を負っても再生する不死の能力です。食事を必要とせず、毒によっても死ぬことはありません。しかし、これは決して幸せなことではなく、終わりなき苦痛を味わい続ける呪いでもありました。

実際に、ボンドルドはミーティの不死に興味を持ち、様々な実験を繰り返しました。どれだけ傷つけても再生するミーティの身体は、ボンドルドにとって格好の実験材料だったのです。

唯一の弱点

完全に不死に見えるミーティにも、一つだけ再生しない部分がありました。それが、ボンドルドの武器スパラグモスによって焼かれた左目です。この事実が後に、ミーティを苦しみから解放する重要な手がかりとなります。

ミーティの最期

ナナチにとって、ミーティを苦しみから解放することは長年の願いでした。

レグの火葬砲による解放

ボンドルドの元から逃げ出したナナチは、ミーティを安らかに死なせる方法を長い間探し続けました。様々な手段を試しましたが、ミーティの不死を打ち破ることはできませんでした。

転機が訪れたのは、レグとリコとの出会い。レグの火葬砲がボンドルドのスパラグモスに似ていることに気づいたナナチは、これこそがミーティを解放できる唯一の手段だと確信します。

愛ゆえの決断

ナナチがレグにミーティを殺すよう頼む場面は、作品中でも特に感動的なシーンの一つです。「宝物」と呼ぶほど大切にしていたミーティを手放すナナチの心境は、計り知れないものがありました。

ミーティは思い出のおもちゃと共に、ナナチに見守られながらレグの火葬砲によって消滅しました。この瞬間、ミーティは長年の苦しみから解放され、ナナチも新たな旅立ちを決意することになります。

ミーティの復活の真実

物語が進むと、死んだはずのミーティが再び登場することになります。

成れ果て村での再会

第6層の成れ果て村を訪れたナナチたちは、そこで衝撃的な光景を目にします。壺の中にいるミーティ、通称「壺ミーティ」が存在していたのです。

この再会にナナチは大きく動揺しました。一度は別れを決意した「宝物」が再び目の前にいることで、複雑な感情が湧き上がってきます。

複製という真実

しかし、この壺ミーティは本物のミーティが復活したわけではありませんでした。実は成れ果て村の住人ベラフが、村のシステムを使って作り出した完全複製だったのです。

ベラフは以前、村を訪れたボンドルドが連れていたミーティに強く惹かれていました。しかし、ボンドルドはミーティを譲る気はありませんでした。そこでベラフは村に多大な代償を支払い、魂まで含めた完全複製を作り出してもらったのです。

複製ミーティの運命

壺ミーティもまた、悲しい運命を背負っていました。

村でのみ存在可能

複製されたミーティは、成れ果て村の中でのみ存在することができました。村の外に出れば消滅してしまう運命にあったのです。この制限は、ナナチにとって新たな選択を迫ることに。

ベラフによって食用として扱われていた壺ミーティを救うため、ナナチは自分自身をベラフに差し出しました。束の間でも、再び「宝物」と時間を過ごせることを選んだのです。

二度目の別れ

村の崩壊が始まると、ナナチは再び辛い選択を迫られます。壺ミーティと共に村に留まるか、それともリコたちを助けに向かうかという選択でした。

最終的にナナチは、自らの手で壺ミーティを見送ることを決意します。二度目の別れは、一度目以上に心を引き裂くものでしたが、ナナチは前に進むことを選択したのです。

まとめ

ミーティの物語は、『メイドインアビス』という作品が持つ美しさと残酷さを象徴しています。友情のために自らを犠牲にした少女が、長い苦しみの末に解放され、さらには複製として一時的な復活を果たすという展開は、読者に深い印象を与えます。

ナナチとの絆、ボンドルドの実験の犠牲となった悲劇、そして二度の別れを通じて、ミーティは多くのファンの心に刻まれる存在となりました。その存在は、アビスの深淵に潜む理不尽さと、それでも続いていく絆の大切さを教えてくれるのです。

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