人気漫画「ちいかわ」のくりまんじゅうというキャラクターが、その愛らしい姿と独特の雰囲気で多くのファンを魅了しています。お酒を飲み、つまみを楽しむ姿が印象的なこのキャラクターが一体どんな動物をモチーフにしているのか、様々な説と共に詳しく探ってみましょう。
ちいかわとは?
ちいかわは、イラストレーターのナガノが「こういう風になって暮らしたい」「こんなやつがいればいい」という思いを込めて2017年頃からTwitterで発表している小さな動物のキャラクターです。この作品の世界では、食べ物が地面から突然湧き出したり、不思議な道具が存在したりするファンタジックな設定が特徴。しかし、そんな不思議な世界でありながら、ちいかわたちは「仕事をし収入を得て生活している」という現実的な一面も持っています。また、愛らしい見た目のキャラクターたちが、自分たちよりも大きな生物の脅威にさらされるシュールでシビアなストーリー展開も、作品の魅力の一つとなっています。かわいらしさの中に潜む緊張感のあるコントラストが多くの人の心をとらえて離しません。
「ちいかわ」くりまんじゅうについて
ちいかわのくりまんじゅうは、その名の通り和菓子のくりまんじゅうに似た愛らしいキャラクター。ちいかわシリーズでは主人公に次ぐ人気を誇る準レギュラーとして人気だとか。作品の初期から登場しているくりまんじゅうの特徴的な姿は、常に何かを食べたり飲んだりしているところ。特にお酒とおつまみを楽しむ姿が印象的で、見た目の可愛らしさとは対照的に、どこか渋い「おっさん」のような趣を感じさせます。コミュニケーションも独特で、ほとんどセリフを発することはなく、食事や飲酒の後に「ハーッ…」とため息をつくような仕草が特徴的です。この無口さと大人びた嗜好のギャップが、くりまんじゅうの魅力を一層引き立てています。
ちいかわのくりまんじゅうは何の動物?
「ちいかわ」のくりまんじゅうというキャラクターは、その名前からは動物の種類を連想しにくい方も多いのではないでしょうか。ハチワレやうさぎのような他のキャラクターとは異なり、名前から連想しづらいです。
ちいかわのくりまんじゅうはカワウソ?
くりまんじゅうの特徴として、顔の上部に色の切り替えがあることから、カワウソではないかという説です。しかし、もう一つの有力な説として「ラーテル説」が存在しています。ラーテルは、アナグマやスカンクに似た見た目を持つかわいらしい小動物で、カワウソやいたちの仲間に分類されます。現実のラーテルは「世界一怖いもの知らず」と称されるほどの勇敢さを持ち、ライオンに噛みついたりコブラを捕食したりするなど、その小さな体とは対照的な大胆さと攻撃性を持っています。しかし、アニメのくりまんじゅうはこのような狂暴性は描かれておらず、穏やかな性格なので、視聴者としては安心して楽しむことができますね。
ラーテルとくりまんじゅうの不思議な共通点
「ちいかわ」シリーズに登場する他のキャラクターたちが動物をモチーフにデザインされているなら、くりまんじゅうもまた、ラーテルという実在の動物がベースになっているという説が有力視されています。顔の上部にある特徴的な色の切り替えなど、その外見的特徴はラーテルの姿を想起させるものがあります。しかし、純粋な見た目から考察すると、その名前の通り日本の伝統的な和菓子である「くりまんじゅう」そのもの。丸みを帯びた形状や色合いは、まさに和菓子店で見かけるくりまんじゅうを彷彿とさせるデザインです。
最後に
「ちいかわ」くりまんじゅうのキャラクター設定は、動物と和菓子の絶妙な融合と言えるでしょう。ラーテルという珍しい動物の特徴を取り入れながらも、日本の伝統菓子を思わせる見た目で、国内外のファンを魅了しています。そして、その無口で渋い「おっさん」的な振る舞いが、可愛らしい外見とのギャップを生み、独特の存在感を放っているのです。作者のナガノさんが生み出した「ちいかわ」ワールドの中で、くりまんじゅうは今後も愛され続けるキャラクターとして、私たちを癒し続けてくれることでしょう。