【名探偵コナン】ベルモットの正体は?ベルモットがコナンを守る理由を解説!

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【名探偵コナン】ベルモットの正体は?ベルモットがコナンを守る理由を解説!

「名探偵コナン」に登場する黒の組織のメンバーの中でも、ひときわ謎に包まれているのがベルモットです。敵であるはずの彼女が、なぜかコナンを守ろうとする姿は、多くのファンの心を掴んできました。

今回は、そんなベルモットの正体と、彼女がコナンを守る理由について詳しく見ていきましょう。

目次

ベルモットとはどんな人物?

ベルモットは黒の組織の幹部として活動する女性で、「千の顔を持つ魔女」という異名を持っています。変装術と声帯模写を完璧にこなせる彼女は、どんな人物にも化けられるため、作中では様々な姿で登場してきました。

組織内では秘密主義者として知られており、単独行動を好む傾向があります。そのため、ジンをはじめとする他のメンバーからは煙たがられることもしばしばです。しかし、組織のボス「あの方」からの信頼が厚く、他のメンバーにはない特別な自由が与えられているのも事実です。

冷酷な殺し屋としての一面

基本的にベルモットは非情で冷酷な性格をしています。自分に惚れた男を任務に利用し、失敗すれば容赦なく見捨てる、誰かの恨みを利用して殺人を実行させるなど、組織の人間らしい残忍さを持ち合わせているのです。

ところが、コナンと蘭に対してだけは全く違う態度を見せます。この二人だけは何があっても守ろうとし、特に蘭については組織との関わりを持たせたくないという強い思いを抱いているようです。

ベルモットの正体とは

ベルモットの本当の姿は、アメリカの大女優シャロン・ヴィンヤードです。彼女は表の世界では既に亡くなったことになっており、現在は娘のクリス・ヴィンヤードとして活動しています。

母娘を演じる一人二役

実は、シャロンとクリスという母娘は同一人物。ベルモットは得意の変装術を駆使して、長年にわたり一人で二役を演じ続けてきたのです。シャロンとしての年老いた姿も演技であり、彼女の本当の姿はクリスとして知られる若々しい姿だと考えられています。

なぜこのような複雑な人生を送っているのか。その答えは、ベルモットが持つ特異な体質にあるようです。

年を取らない謎の体質

作中で明かされている情報によると、ベルモットは年を取らない体質を持っています。17年前の時点で既に現在のクリスと同じ容姿だったことが判明しており、彼女の実年齢は50歳を超えている可能性すらあるのです。

この不老の理由については明確には語られていませんが、コナンや灰原が幼児化した原因となった薬「APTX4869」と何らかの関係があると推測されています。ベルモットはこの薬の研究を「愚かな研究」と呼び、強い嫌悪感を示していることから、彼女自身も薬の服用者であり、その効果や副作用に苦しめられている可能性が高いでしょう。

ベルモットがコナンを守る理由

黒の組織のメンバーでありながら、なぜベルモットはコナンを守ろうとするのでしょうか。その理由は大きく分けて二つあります。

命の恩人だから

新一がコナンになる前、彼は蘭とともにニューヨークを訪れました。その際、通り魔に変装していたベルモットが古い倉庫で追い詰められ、手すりが折れて転落しそうになったのです。

通り魔だと分かっていながら、二人は迷わずベルモットを助けました。なぜ敵を助けるのかと問うベルモットに、新一は印象的な言葉を返します。

「人が人を助ける理由に、論理的な思考は存在しねーだろ?」

この言葉はベルモットの心を深く揺さぶりました。彼女にとって、蘭と新一は「この世でたったふたりの天使」となったのです。それ以来、ベルモットは二人を「エンジェル」「シルバーブレット」と呼び、特別な存在として守り続けています。

組織を壊滅させる存在として

ベルモットはコナンのことを「シルバーブレット」と呼んでいます。これは組織を壊滅させ得る脅威という意味です。同じく赤井秀一も「シルバーブレット」と称されていましたが、彼が死んだとされる事件の後、ベルモットは「シルバーブレットは1人でいい」と語りました。

この発言から、彼女が本当に信頼を寄せているのはコナンただ一人だということが分かります。ベルモットは組織内にいながら、実は組織の壊滅を望んでいる可能性があるのです。

工藤有希子との友人関係

ベルモットは過去に黒羽盗一から変装術を学んでおり、その際に女優シャロンとして有希子と出会い、親友となりました。

この友情も、新一や蘭を助ける動機の一つとなっている可能性があります。ただし、二人の関係は単純な友人関係を超えた複雑なものであることも、作中の描写から読み取れます。

ベルモットの目的と今後

ベルモットの真の目的は、今なお謎に包まれています。黒の組織のメンバーでありながら、組織の壊滅を望んでいるかのような言動が随所に見られるのです。

組織のボスとの特別な関係

ベルモットとボスには、通常の上司と部下の関係を超えた特別な繋がりがあることが示唆されています。組織内では「あの方のお気に入り」と言われており、バーボンは「組織のメンバーが知ったら驚くでしょうね…あなたがボスの……」と発言しかけたこともあります。

その関係性については、親子説や愛人説など様々な憶測が飛び交っていますが、真相は明かされていません。いずれにせよ、二人の関係が物語の核心に関わる重要な要素であることは間違いないでしょう。

APTX4869の秘密を守るため

ベルモットがコナンと灰原の正体を知りながら、それを組織に報告しないのには理由があります。特に灰原に関しては、組織が開発した薬の研究者として追われる身でありながら、ベルモットは彼女の生存と幼児化の事実を隠し続けているのです。

これは、APTX4869の本当の効果が明るみに出ると、ベルモット自身にも不都合が生じるためだと考えられています。つまり、彼女の不老の秘密も、この薬と深く関わっている可能性が高いのです。

まとめ

ベルモットは「名探偵コナン」の中でも特に謎の多いキャラクターです。黒の組織のメンバーでありながらコナンを守り、組織の壊滅を望んでいるかのような行動を取る彼女の真意は、いまだ完全には明かされていません。

ベルモットの正体や目的、そしてボスとの関係性が明らかになる日が、物語の真相解明に繋がることは間違いないでしょう。今後のベルモットの動向から目が離せません。

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