「日本のお父さん」といえば真っ先に頭に浮かぶのが、サザエさんの父親・磯野家の長でもある、磯野波平さんです。
波平さんといえば、よくカツオくんを叱るカミナリ親父という印象もあり、厳しくも優しい「日本のお父さん」というイメージが強いです。
そんな波平さんがどんな仕事をしていて、どんな経歴を持っているのかなど色々調べてみました。
調べてみたら、想像以上の高給取りでかなりビックリしました(笑)
波平ってなんの仕事してるの?勤務先は?
アニメ本編でも描かれているように、波平さんはサラリーマンです。
波平さんは、「山川商事」という会社で働いております。
名前からすれば、商社関係の会社であることが伺えます。
アニメでは、波平さんは営業回りとかしている様子はなく、書類整理や電話応対とかしていることから、デスクワーク中心であることがわかります。
商社でデスクワーク(内勤)ということであれば、
- 総務部
- 経理部
- 法務部
- 商品管理部
など、いろんな説が考えられますが詳細は不明です。
ちなみに波平さんは職場までは電車やバスに乗って通勤をしています。
アニメではよく婿のマスオさんと途中まで一緒に通勤し、時々出版社で働いている甥の波野ノリスケさんと偶然鉢合わせして途中まで一緒に行くときもありますよね。
波平の役職は平社員?でも高給取りってマジ?
年齢的にもかなり上の立場なのにデスクワークしかしていない波平さん。
そんな背景もあっても、仕事のできない平社員で、窓際族なんじゃないか?とも噂されています。
しかし、波平さんの役職についてはアニメ本編では描かれていません。
アニメ制作会社エイケンのスタッフの話によると、波平さんの仕事の役職の立場の設定については特にないとの事です。
しかし、2ちゃんねるやTwitter等で、波平さんが課長とか課長補佐であることが拡散されてました。
というのは、波平さんが窓際の席に座っていることと、過去のアニメで波平さんの給料明細が登場したときには約78万円の明細が出ていたことがあったからです。
平均サラリーマンの月収は平均35万とも言われています。
波平さんの年齢(54歳)でも月収は約43万という計算もあります。
しかし画像でもあるように、波平さんの月収がその約2倍の収入(785,420円)になっています。
ボーナスでもそんなには出ないですよね。
仮にも80万円弱の収入が得られるのはかなりの役職でないと得られない金額になっています。
でもなんで、そんな人が窓際でデスクワークなんてしているのでしょう?
もしかすると、波平さんは若い時にバリバリ活躍されていていたのも。
第一線を退いた波平さんは社員育成や社内改革のために、裏方の仕事に徹している…そんな理由も考えられそうですよね。
あるいは特命係長只野仁みたいに、実は社長とかなり近い距離にいることも考えられそうです。
社長直々に、波平さんはなにか重大な任務を与えられて、窓際族のフリをしながら仕事をしている…そんな妄想もしてしまいますw
サザエさんの家は世田谷の桜新町をモデルにしており、家が一等地であり、土地も広い。
マスオさんやノリスケさんといつも飲んで帰ってますし、骨董品を集めるのが趣味ですから、裕福であることに間違いないでしょう。
過去のテレビスペシャルで海外に行ったり、日本のあちこちに旅行によく行ったりするので、サザエさん一家はすごい金持ちでないかと思います。
波平は京都大学出身の高学歴だった?
波平さんが、京都大学出身という設定は公式ではありません。
その話が出てきたのは、2010年代ネット文化が普及したときに誕生し、2ちゃんねるなどの掲示板で拡散されたデマです。
なお、公式で学歴が公表されているのは、サザエさんのあわび女学院とマスオさんの早稲田大学という設定だけです。
放送当初から2014年まで波平さんの声を担当した声優の永井一郎さんが京都大学の出身であることから、波平さんは京都大学出身という事が拡散されたそうです。
実際の波平さんの経歴は公式では明かされておらず、原作のサザエさんでは波平さんは明治生まれという設定です。
尋常小学校に通っていたのではないかという話もネットに出回っています。
波平役の声優の年収は164万円だったって本当?
波平さんの声優さんは放送当初から急逝した2014年までは永井一郎さんが担当。
その後任として現在は茶風林さんが波平さんを演じています。
永井一郎さんといえば、「機動戦士ガンダム」のナレーション等数多くのアニメで出演されたベテラン声優で、今の声優業界を引っ張ったといっても過言ではありません。
そんな永井一郎さんが、1988年の「文藝春秋」発刊の「オール讀物」という小説冊子の中で、「磯野波平ただいま年収164万円」と題で、アニメの出演料の安さについて赤裸々に語られています。
その内容を元に声優仲間360人を代表として「ドラゴンボール」の孫悟空役でお馴染みの野沢雅子さんと、「北斗の拳」のラオウ役でお馴染みの内海賢二さんらとともに、アニメのビデオやDVD化の音声の使用料の支払いについて音声会社を相手に訴訟を起こしました。
2004年には永井一郎さん側が勝訴しました。
今やメディアに声優さんが引っ張りだこになっていたり、アーティストとして活動したりと、華やかで収入も高いイメージがありますが、そうではありません。
声優の収入は月給制ではなく、歩合制になっています。
新人声優は、アルバイトしながら食い繋がないと高い年収が得られないので、アルバイトをして食いつないでいるのが声優業界の現状です。
声優の収入事情は、とても厳しいものです。
繁忙期や閑散期があったり、知名度がないとオファー取れないので、仕事がもらえるのが難しかったり、収録から報酬がもらえる期間が長かったりと収入の安定が難しいのが現状です。
永井一郎さんは、生前奥さんにサザエさんの収録の拘束時間や収入面について愚痴をこぼしていたとも言われています。
永井一郎さんは元々は舞台俳優出身の声優です。
後輩の舞台には参加したり、練習も最後まで付き合ったりと面倒見がいいと言われています。
永井さんが最後まで声優として、磯野波平としての生涯を貫き通したのは、きっと未来の声優のため希望を見せたかったのではないかと考えられます。
まとめ
- 波平は商社勤務でデスクワークをしている
- 月給は78万円だけど役職は不明
- 声優の永井一郎さんは年収164万円だった
- 声優界の水準向上のために裁判で勝訴した
頑固親父だけどどこか暖かくて優しい日本のお父さんといっても過言ではない波平さん。
時には優しく時には厳しくそして以外とお茶目な一面があるところも波平さんの魅力のひとつですね。