【千と千尋の神隠し】海外の反応まとめ!高評価と低評価をそれぞれ紹介

千と千尋の神隠し

スタジオジブリの手がけたアニメ映画「千と千尋の神隠し」は1999年に公開。

誰もが知っている宮崎駿監督の代表作であり、国内外で評価が非常に高い作品です。

 

3年後の2001年には海外でも公開され、ベルリン国際映画祭の金熊賞、第75回アカデミー賞長編アニメーション映画賞をはじめ、数々の映画賞を受賞しています。

ちなみに「千と千尋の神隠し」の英語版タイトルは『Spirited Away』。

「Spirit」は同じスペルで動詞と名詞の意味があり、動詞では「さらう・誘拐する」、名詞では「精霊・神」という意味になるんですね。

 

「Spirit Away」は日本語で「神隠しに遭う」という意味になります。

「千と千尋の神隠し」は海外で公開されてから20年経っていますが、海外の映画口コミサイトにはいまだに続々と感想が寄せられています。

 

海外でも大人気なのは間違いないでしょう!

海外全体の評価平均は10段階で8を超えています。

 

とりわけ米国だけの評価平均は8.5を超えており、「千と千尋の神隠し」がいかに米国で人気が高いかが窺い知れますね!

では、具体的にはどんな点が海外で評価が高いのでしょうか?

また、逆にどんな点が海外で評価が低いのかも調べてみましたので、最後までお読みいただけたら幸いです!

千と千尋の神隠し:海外の高評価コメント

まずは、海外の高評価のコメントをまとめてみました。

みなさん国内のスタジオジブリ映画ファンと同じように、かなり熱く語っていますよ!

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「千と千尋の神隠し」は、非常に神話的で、オリジナリティーあふれる映画です。

この映画には「異質」の感覚があります。

おそらく「千と千尋の神隠し」は、東アジアの観客にはそれほど奇妙ではないのかもしれません。

異質な存在も、東アジアの神話にはある程度適合しているからです。

欧米人の私にとってはまったく新しい、心に響く感動体験でした!

奇妙で恐ろしく、同時に感動的な芸術作品といえます。

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「千と千尋の神隠し」は、私が今まで見た中でもっとも完璧な映画の 1 つです。

プロットはすばらしく、キャラクターはどれも非常に個性的です。

小さな「スス」(まっくろくろすけ)でさえ個性を持っている!

映画全体が夢のようで、同時に実生活に即していました。

この映画は私を元気づけました。

笑いあり、涙ありのストーリーです。[/say]

霊界という舞台設定、アニメーションの美しさ、キャラクターの独創性が絶賛されていますね!

霊界でさまざまな異質のモノに出会うというのは、日本の古典絵画である「百鬼夜行」から着想を得たのかもしれませんね。

 

設定が東洋的という声から、欧米にはない霊界イメージなのでしょう。

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この映画は、霊界に閉じ込められた少女(千尋)に焦点を当てています。

千尋は怯えると逃げ出す癖があります。

作中の霊界は、精神の一種の隠れ家といえるかもしれません。

決して子供のためだけの映画ではありません。

幅広い年齢層の方に観ていただきたい映画だと思います。

何度観ても飽きない、心あたたまるストーリーです。[/say] [say img=”https://animebolg.com/wp-content/uploads/2019/02/82706cd90b9b8b2526afc0cfbff99ae7.png” name=”海外ファン”]

この映画を西部劇と同じように見てはダメ。

この映画にはメタファー(英:metaphor 隠喩、暗喩)がたくさん詰まっているからね。

霊界が舞台なので、言ってしまえば物語全部がメタファーです!

反面、この映画には筋書きがないとも言える。

観た人にその意味を決めさせるのです。

そのため、映画の評価が二分しています。

他の人のレビューを読むと、多くの人がこれを理解するのに苦労している印象です。

一回の視聴だけではこの映画を完全には理解出来ないと思ったほうがいい。[/say]

「千と千尋の神隠し」の舞台である霊界は、精神の逃げ場所だという意見がありました。

また、映画のすべてがメタファーだというのも極論だなぁと思いました。

 

けれど宮崎駿監督は、意味のない存在は作品に一つもないとインタビューで仰っている方なので、あながち飛躍した意見でもないかもしれませんね!

実は、スタジオジブリ作品に登場するすべての存在には裏の意味があるのかも・・・?

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宮崎駿監督の他の作品と比べると、とても軽やかな印象です。

すべてが輝きを放っています。

この映画のカラーリングと設定は本当にすばらしいです。

宮崎駿監督はウォルト・ディズニーよりも優れています。

キャラクターと環境がうまく融合しています。

しかし宮崎駿は女性ヒロインを作るのが好きですね笑

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米国のスタジオジブリファンの口コミでは、必ずといっていいほどウォルト・ディズニーと比較した意見が見受けられます・・・。

それだけウォルト・ディズニー作品が生活に浸透しているのでしょうね。

 

「千と千尋の神隠し」は、子供だけでなく、大人も楽しめる映画だという意見は万国共通のようですね!



千と千尋の神隠し:海外の低評価コメント

それでは海外の低評価コメントも見ていきましょう。

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この映画の評価の高さが信じられません。

美しい背景とアニメーションを除けば、この映画にはほとんど良いところがありません。

千尋はうるさくて迷惑なキャラクターですし、ストーリーはごちゃごちゃしています。

ただただ奇妙な作品です。

意味も何もないし、時間の無駄だった!

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私は千尋が大嫌いでした。

アニメーションは非常に良く、一部のキャラクターは視覚的に興味深いですが、プロットの欠如は致命的で、ストーリーもばらばらなシーンのつなぎ合わせというかんじ。

私の子供たちも怖がり、二度と観たくないそうです。

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この映画はまったく無意味です。

怖がらせようとして漠然とした珍しいことをしているモンスターや幽霊でいっぱいです。

メインキャラ(千尋)には魅力が全然ない。

何の意味もない、よく描かれた奇妙なものを見たいなら、これはあなたのための映画です(つまりお薦めしないってこと)。

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豊かな想像力と大きなインスピレーション、優れたアニメーションは認めます。

でも、四方八方から多くのものを投げつけられたようなごちゃごちゃなストーリーで・・・。

これでは視聴者は混乱するだけです。

終わるのが待ち遠しかったです。

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「千と千尋の神隠し」は、最初から息を呑むほど美しい作品ですが、悲しいことにかなりシュールで支離滅裂に感じられます。

詰め込みすぎたストーリがごちゃついて、起こっていることに集中出来ないのです。

結局何が起こったのかよく分からないまま終わります。

[/say] [say img=”https://animebolg.com/wp-content/uploads/2019/02/82706cd90b9b8b2526afc0cfbff99ae7.png” name=”海外アンチ”]

スタジオジブリのアニメーションは、 10本のディズニー漫画よりも多くの想像力を1本の映画に詰め込みますが、ストーリーは少し目的がなく蛇行しているように感じます。

視覚的には素晴らしく満足出来ますが、主人公の不機嫌な少女にはかなりイライラさせられます。

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低評価には、途中からストーリーがごちゃごちゃとして、伝えたい事が何なのか分からないという意見が多いですね。

 

たしかに背景の襖絵なんかも横尾忠則さんの世界観みたいにごちゃごちゃどろりといった感じです・・・。狙ってそうしていると思っていましたけどね。

また、主人公である千尋がうるさいとか、イライラするといった意見はかなり多く見受けられました。

泣いたり愚痴ったり駄々をこねたり、序盤の千尋はワガママで女々しいですから、自立心旺盛な欧米人からすると好きになれないキャラなのかもしれません。

 

低評価コメントで共通しているのが、かなり手厳しく批判しながらも「千と千尋の神隠し」のアニメーションの美しさについては絶賛しているっていう点ですね!

ストーリーは気に入らなくてもスタジオジブリの技術力は認めているって事だと思います!



まとめ

「千と千尋の神隠し」の海外ファンの声、いかがだったでしょうか?アニメーションについては評価に関わらず絶賛されていて嬉しいですね!

 

余談ですが、ハクが竜になって空を飛ぶシーンは私の大好きな場面なのですが、どうしても昔のファンタジー映画「ネバーエンディングストーリー」(1984年・独)のファルコンを思い出してしまいます(平成生まれの方は知らないかもしれません・・・汗)。

ファルコン

引用元:https://eiga.com/

欧米人から見ると、いろんな意味で東洋的なテーマの作品だと捉えられていますね。それでもその異質な世界を楽しみ、どっぷりハマっているファンはたくさんいらっしゃって嬉しいかぎりです!

 

海外の反応をふまえてもう一度「千と千尋の神隠し」を観たくなってしまいますね!家で過ごす事が多いこの時期、スタジオジブリの映画をゆっくり観直す休日はいかがでしょうか??

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