シータの本名や正体が明らかに!ムスカとは血縁関係だった

天空の城ラピュタ

スタジオジブリが誇る不屈の名作『天空の城 ラピュタ』といえば、空から降ってきた少女『シータ』

謎の多い女の子であるシータですが、実はその本名や正体には隠された秘密が込められているんです。

シータを受け止めるパズー

引用元:スタジオジブリ

今回は、そんなシータの正体やムスカとの深い関係性を、性格や年齢・涙必至の名シーンなど混じえて紹介したいと思います!

シータの年齢は13歳と判明

シータといえば、黒い髪をおさげにまとめ、赤いカチューシャをつけたかわいい女の子ですよね。

暮らしているゴンドアの谷やパズーと会った時には、紺の落ち着いたワンピースを着ていました。

 

気になる年齢ですが、同年代であろうパズーと比較するとどうでしょう。

パズーとシータ

引用元:スタジオジブリ

外見だけであれば、12〜14歳くらいに見えます。

実はシータの年齢については公式な情報がなく、長年秘密とされていました。

 

ですが気になっていたファンはとても多く、大体10代前半であろうという意見が多くを占めていました。

ところが2001年に徳間書店より刊行されたフィルムブック『ロマンアルバム 天空の城ラピュタ』にて、2人の年齢について初めて言及があったのです!

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『天空の城ラピュタ』が公開されたのが1986年ですから、実に15年の時を経て情報が解禁されたわけですね。

その年齢ですが…そこには、2人の年齢は『13歳くらい』と記載されています。

 

子供と言える年齢ですが、大人らしさも出てくるなんとも絶妙な年齢ですよね。

今でさえかわいらしく美しいシータですが、これからどんな素晴らしい大人の女性になっていくのか、成長が楽しみですよね!

シータの性格や魅力について

続いて、シータの性格です。

シータの性格を表すキーワードが3つあります。

  1. 優しい
  2. 度胸がある
  3. 意外とおてんば

優しい

シータはとても優しい心を持っています。

なぜならば、シータは他人のために自分の身を危険に晒すことを厭わないからです。

 

例えばこんなシーンがあります。

軍隊に囚われたシータが呟いた古の言葉によりロボット兵が目を覚まし、光線で基地をめちゃくちゃにします。

 

それを見たシータは、光線を撃ち続けるロボット兵に抱きつき攻撃を止めるよう懇願するんです。

自分の安全を優先するような人間であれば、こんな危ないこととてもできませんよね。

 

また、飛行戦艦から砲撃を受け、傷口から火の粉を噴出させるロボット兵に対しても、指を手に取り辛そうな顔で見つめます。

ロボット兵とシータ

引用元:スタジオジブリ

シータにとっては、人間に危害を加えるロボットでさえ、助けてあげたい相手なんですね。

このことから、シータはとても優しい性格であることがわかります。

度胸がある

シータには並大抵ではない度胸があります。

見てるこちら側がヒヤッとするようなことをどんどんやってのけます。

 

先ほどの①で紹介したシーンでも、パズーに救出してもらうために塔から飛び降りましたし、作品冒頭でもムスカたちから逃げるために飛行船の外に逃げ出します。

 

きっと「怖い」って感じているはずなのに、それでも行動するその度胸と判断力が素晴らしいです。

シータは小さい頃に両親や祖母を亡くしています。

 

それからは『ゴンドアの谷』でずっと一人で暮らしてきました。

すべてを自分でやるしかない。そんな環境がシータを強くしたのかもしれませんね。

意外とおてんば

一見おしとやかで大人しそうなシータ。

海賊の船長であるドーラを「おばさま」と呼ぶなど、育ちの良さも垣間見えます。

 

しかし、シータには意外とおてんばな一面もあるんです。

作品冒頭、飛行船から逃げるシーンで、シータはなんと空いた酒瓶でムスカの頭をかち割ろうとします。

 

酒瓶で人を殴るなんて、その筋の人たちが出てくる映画かヤンキー漫画でしかお目にかかれないですよね笑

また、軍隊から逃げようとするシーンでは自分を羽交い締めにする相手の手を噛んじゃいます。

 

おてんばという言葉で済まされるかは人によって違いが出そうですね笑

山育ちということも、このおてんばっぷりを生み出した一因なのかもしれません。

 

また、シータの性格についてはドーラからもこんなセリフがありました。

「あたしの若い頃にそっくりだよ」

ドーラとシータ

引用元:スタジオジブリ

実はドーラが少女だった頃の写真が、ドーラの部屋に飾ってあるのです。

シータに似ているかはよくわかりませんが、おてんばで度胸がありそうな性格の顔をしていますよね。

 

まさに今のシータそっくりです。

ゆくゆくはドーラのように成長していくのでしょうか・・

シータの本名と正体は?

シータの本名については、作中にシータ本人の口から明かされています。

『リュシータ・トエル・ウル・ラピュタ』と、とても長い名前です。

 

ロボット兵を起動させた言葉も長い文字でしたし、横文字が並ぶと中々覚えられませんよね。

そして実はこの名前、生まれた時から持っていたものではないようです。

 

それは、シータのこのセリフからわかります。

「私の家に古い秘密の名前があって、
この石を受け継ぐ時、その名前も私継いだの」

そんな秘密の名前にはどんな意味があるのでしょうか。

 

驚くことに、この名前の意味にこそシータの正体につながるヒントがあるのです。

『リュシータ・トエル・ウル・ラピュタ』これを分解すると

『トエル』=『真(まこと)』

『ウル』=『王』

直訳すると『ラピュタの真の王のリュシータ』となります。

 

また、ムスカはシータをこう呼んでいました。

『ラピュタの正統なる王位継承者であるリュシータ王女』であると。

 

そう、シータの正体とはなんとラピュタ国の王族だったのです!

しかも、シータには家族がいません。

 

つまり、空に浮かぶラピュタの高度な建築物やロボット兵、恐ろしい破壊力の兵器も本来であれば、すべてシータのものであったのかもしれないのです。

 

しかし実際には、シータの一族はラピュタを降り、地上、しかも山奥で暮らしていました。

シータは両親の残した家と家畜たちのおかげで生きていくことができましたが、その暮らしぶりからは王族らしい華美さは見られず、質素な生活をしていることが窺えます。

 

では、一体ラピュタと王家の過去に何があったのでしょうか?

また、シータの本名の意味を知っていたムスカとは何者なのでしょう。その秘密にも迫ります。

シータとムスカの関係性が深い

シータとムスカの関係性についてお話する前に、ムスカについて紹介します。

ムスカと言えば、スーツに薄い茶色のサングラスがよく似合うハンサムな青年ですよね!

ムスカ

引用元:スタジオジブリ

年齢はなんと28歳!意外と若かったんですね!

しかもその歳でムスカは軍の中で『大佐』という階級をもらっています。

 

大佐といえば軍隊の中でも一握りの人間しかなることができない重要なポジションですし、異例の大出世と言えるでしょう。

年齢からいっても、かなりのエリートであることがわかります。

 

そんなムスカの最も大きい特徴が、ラピュタに対する強い執着心です。

シータから飛行石を奪い、最終的にはラピュタの玉座に座ろうと企てます。

 

また、驚くことにムスカはシータがラピュタの王族であることを知っていました。

そして、ラピュタの言葉が書いてある古文書の存在も匂わせます。

 

一体このムスカとは何者で、シータとはどういう関係なのでしょうか。

実はムスカは、シータと同様にラピュタの王家に連なる存在だったのです。

 

本名は『ロムスカ・パロ・ウル・ラピュタ』

これも恐らく代々受け継いできた名前なのでしょうね。

 

そして名前と一緒に、ムスカの一族は古文書を受け継いできたと考えられます。

2人の一族は元々は1つの王家でしたが、ラピュタ人が地上に降りた際に分家しました。

 

それから今に至るまで、全く別の一族として暮らしてきた様です。

ムスカの本名には、シータと共通して『ウル』と『ラピュタ』が付いていますが、真を意味する『トエル』がなく、代わりに『パロ』があります。

 

この『パロ』ですが、ギリシャ語ではある言葉を指します。

それが『従属』です。

 

つまり、ムスカの本名は直訳すると『ラピュタの王に従うロムスカ』となります。

このことから、同じ王家でもムスカの一族はシータの一族に従う関係にあり、真の王位継承者はシータであることがわかるのです。

 

ではそんな邪魔なシータを、なぜムスカはラピュタへ連れて行こうとしたのでしょうか?

 

それはおそらく、真の王位継承者であるシータと強引に結婚することでその夫として玉座に着くことを狙ったのみならず、

もしシータとの間に子供が生まれた場合はその子は自分の血を受け継ぎつつ、かつ正当な王位継承者となります。

 

計算高いムスカですから、そこまで考えていてもおかしくありませんよね。

そしてゆくゆくは、圧倒的なラピュタの力を武器に世界を支配しようと企んでいたのです。

 

しかし最後には、シータとパズーが唱えた滅びの言葉により崩壊したラピュタと共に、遥か下にある地上へと落下していきました。

 

ムスカに兄弟や子供がいるかは明らかになっていませんが、ムスカもシータ同様に唯一の生き残りであったとするならば、

ラピュタ王家は本当にシータ一人っきりになってしまったことになります。

 

飛行石と古文書がそれぞれ別の一族に受け継がれたということは、いつか2つの一族が出会い、手を取り合ってラピュタを復興する明るい未来もあったかもしれないのに…

なんて考えると、なんとも皮肉な結末ですよね。

シータの名シーンや名セリフは?

最後に、シータの名シーンや名セリフを紹介したいと思います!

個人的な見解となるので、皆さんが選ぶ名シーンやセリフが他にあればそちらもぜひコメント欄で教えていただけると嬉しいです!

 

私が選ぶシータの一番の名シーンは、ずばり玉座の間でシータとムスカが対峙するシーンです!!

作品終盤、ムスカから飛行石を奪い逃げるシータでしたが、玉座の間でついにムスカに追いつかれます。

 

命乞いをするよう脅すムスカと、拳銃で髪の毛を撃たれながらも毅然と立ち向かうシータ。

この時シータは、ムスカがやろうとしていることの虚しさや、地上で生きることの大切さを説きます。

 

そして、ここで登場するシータのセリフこそ作中一番の名セリフだと思うので、合わせて紹介します!

それがこちら

この時、シータはムスカとともにラピュタで死ぬ覚悟を決めていました。

なぜなら、飛行石はラピュタ人にだけ反応すること・飛行石の力はとんでもない破壊を生み出すことを知ってしまったからです。

 

自分という存在がいるだけで、世界の脅威になると知った時はどれ程の苦しい気持ちになったことでしょうか。

ムスカが選んだ道の先を想像し、なんとしても自分が止めなければいけないという決意の表れであるこのシーンとセリフには、何度観ても胸が打たれます。

まとめ

今回はシータの正体や性格、名シーンなどについてまとめました!

いかがだったでしょうか?

 

シータは本当に優しく度胸があって、とっても魅力的な女の子ですよね。

もし自分が「君は王家の人間だ」と伝えられたら皆さんならどうします?

 

私なら絶対に欲が出て、ムスカと同じ最期を迎える気がしてなりません笑

シータの言葉や行動を見習って、清く生きていきたいものですね。

 

『天空の城ラピュタ』初めての方も久しぶりの方も、ぜひ視聴しませんか?

きっと大切なものをシータからもらえると思います。

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