人気アニメ『クレヨンしんちゃん』に登場するボーちゃん。
主人公の野原しんのすけが通うふたば幼稚園の友達で、しんのすけが結成する「かすかべ防衛隊」の一員でもあります。
そんなボーちゃんを観ているとボーちゃんに関してふと疑問が出てきます。
- 鼻水、垂れているけどかまないの?
- 「ボー」ってしかセリフない?
- たまに天才っぽいことやっちゃうよね!?
正直、ボーちゃんに関して謎だらけ。
一部ではボーちゃんは発達障害者なのでは!?という噂も出ている模様です。
ということで、今回は謎多きボーちゃんを取り上げます。
私と一緒に、ボーちゃんの真相に迫っていきましょう!
ボーちゃんは発達障害者なの?数々の疑惑
ボーちゃんはかすかべ防衛隊の中でも、おっとりとした印象で、常に鼻水が垂れています。
石集めが大好き。セリフは「ボー」が中心です。
セリフで言葉を発してもカタコトが多いせいか、発達障害者をモデルにしているのでは!?という疑惑が出ています。
クレヨンしんちゃんファン、ボーちゃんファンからすると、少々悪意を感じるこの噂を黙って見逃すことはできません。
世間の反応はさまざまで
- 「5才児と考えれば普通なのでは?」
- 「発達障害だなんて、そんな訳ありません!」
- 「大人になってどうなるかでわかる」
- 「相手の感情を読み取れているのだから普通でしょ」
- 「アスペルガー症候群ですよね?」
- 「確かにセリフがほとんどない・・・発達障害なのかもね」
といった具合です。
人によって見解が分かれているのが正直なところ。
発達障害の疑惑の原因となっているのは、鼻水が垂らしっぱなしなのと、セリフの少なさにあるように感じます。
この2つについて詳しく検証してみましょう。
ボーちゃんは鼻水をずっと垂らしている
ボーちゃんは常に鼻水を垂らしています。
それは紛れもない事実。
ボーちゃんファンにとって、鼻水が垂れていなかったら、ボーちゃんがボーちゃんでなくなってしまいます。
イメージとしては”ボーちゃん=鼻水”ではなく、”ボーちゃんwith鼻水”と表現したほうが良いかもしれません。
実はボーちゃんにとって鼻水は、自身のバランスを保つのに必要なモノなのです。
鼻水が出ないと落ち込んでしまい、具合が悪くなります。
鼻水はボーちゃんの感情も表現しており、揺れているときは興奮している状態。
興奮が大きくなればなるほど鼻水は激しく揺れ、時には高速で回転することもあります。
鼻水をつかった一発芸を披露したこともあり、自分の身体の一部のようにあやつることができる、なかなかの鼻水の使い手。
映画では、武器として活躍することもあります。
また好きな人の前で”鼻水を垂らしているのは格好悪い”という認識もあるようで、とある女性に一目惚れをした話で、自ら鼻水をかんだことがあるのがその証拠です。
ボーちゃんが鼻水を垂らしていることが、少々だらしないイメージを与えているのは否定できませんが、だからと言って発達障害には繋がりませんよね。
好きな人の前では鼻水をかむということは、それなりに客観的に自分を見て、状況を判断していることもわかります。
ここからは私の主観です。
鼻水に関していえば子供はよく風邪を引きますし、現代の子供はアレルギーを持っている子も多く、鼻炎の子供は数多くいます!
私にも子供がいますが、幼稚園の頃はしょっちゅう鼻水を垂らしていました。
そして周りを見ても、自ら鼻水をマメにかむ幼稚園児のほうが珍しいくらいです。
さすがにボーちゃんの垂らしっぷりには敵いませんが、それは作者がキャラクターの個性を出すために大げさに描いているだけと思えば納得できます。
みなさんもよく思い出してください。
幼稚園や小学低学年の頃、いましたよね、いつも鼻水を垂らしてる子。
なので、ボーちゃんがいつも鼻水を垂らしているからと言って、発達障害とは言えません。
「ボー」しかセリフが言えない
ボーちゃんのセリフと言えば「ボー」です。
返事や感情表現、相づち、そのすべてをボーちゃんは「ボー」と発することで、大体の会話を成立させます。
やっぱりボーちゃん「ボー」しか言えないんじゃん・・・と思っているあなた!
それは違います。
実はボーちゃん、「ボー」意外も喋ります。
これまでのボーちゃんのセリフをいくつか紹介しますので、ご覧ください。
「どこでもいい。ここは地球の上、怖がらなくて大丈夫。」
『電撃!ブタのヒヅメ大作戦』で、知らない土地で一夜を過ごすことになり、不安になって怯えるみんなにボーちゃんが掛けた言葉。
このボーちゃんの言葉で、みんなは安心を取り戻しました。
「削り散り、そして再び出会う!川原の石のように」
ネネちゃんがアイドルグループが解散する番組の影響をうけて、かすかべ防衛隊も解散させたいと言い出した際のボーちゃんのセリフ。
河原の石に例えて、ボーちゃんなりに”解散しても絆はなくならない”という気持ちを伝えました。
「僕は石の素材そのままが好き。想像が広がる。」
ボーちゃんが、かすかべ防衛隊のメンバーに似た石を探しますが、ネネちゃんに似ている石だけが見つけられなかったときのセリフです。
石は人間と同じで、2つと同じものがない。
石ひとつひとつに個性があって、どんな石も魅力があることを言っています。
石集めが大好きな、ボーちゃんの美学を感じる言葉です。
「いやだ!諦めたくない!僕が諦めなければ、縁はずっと続く!」
ボーちゃんが欲しかった石が、工事中の深い穴に落ちてしまって取れなくなってしまいました。
工事現場のお兄さんに、縁がなかったと思って諦めるように言われ、その際にボーちゃんが言ったセリフです。
今は無理でも、いつかその石と出会える可能性があると信じている、ボーちゃんの純粋で真っ直ぐな気持ちを表しています。
「通りすがりのかすかべ防衛隊!」
『バカうまっ!B級グルメサバイバル』で、あなたたち何なの!?と問われた際に、すばやく返答したボーちゃんのセリフです。
幼稚園児とは思えない、しっかりとした返答に感心します。
「僕はママ一筋だから。」
『嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』で、喉を潤すためにかすかべ防衛隊が1軒のバーに入ります。
みんなで麦茶を飲んでいて、ネネちゃんとしんちゃんで酔っ払いのまねごと劇場が始まり、しんちゃんがバーのママ役で、ボーちゃんはバーのママを一途に思って通う常連客の役になる・・・という流れでの言葉。
幼稚園児とは思えないセリフチョイス、ボーちゃん、ナイスです!
どうでしょうか?
普段は口数が少ないボーちゃんですが、ここぞという場面では自分の気持ち、考えをしっかりと言葉にして言えています。
状況をみて、言葉を選ぶセンスも高い!
ボーちゃんのそのような場面を観ていない方は、「ボー」しか言わないイメージで、口数の少なさから発達障害を疑っていると思いますが、私がはっきりと申し上げます。
ボーちゃんは必要な場面では、むしろ大人顔負けに喋れます!
セリフの少なさでボーちゃんを発達障害と疑っている方は、この時点で疑いが晴れるはずです。
ボーちゃんは天才かもしれないという声も
ボーちゃんは天才かもしれない!?という声も、かなり多いって知っていましたか?
かすかべ防衛隊の個性的なメンバーのなかで、1番おとなしいボーちゃんですが、知的な部分があちこちにみられます。
アニメでも、なにかあるとボーちゃんが戦略を練り、しんちゃんが実行して見事に勝利する場面多数!
そして、窮地に立たされても取り乱したり怯えたりせず、冷静な判断と行動で危機を脱するキッカケをつくる存在でもあるんです。
映画『嵐を呼ぶジャングル』では両親の付き添いがないまま1人で旅行に参加。
水上オートバイの起動をこなしています。
毎日運転している園長先生を見ていただけで運転を覚えたといい、『嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』ではボーちゃんが中心となり、かすかべ防衛隊全員の力でバスを運転してみせました。
ハンドリングは難しかったようで、駐車していた車のバンパーにぶつけてしまいますが、それは愛嬌ということで(笑)
『嵐を呼ぶ!オラと宇宙のプリンセス』では、ひまわり星人の特徴を1度聞いただけで覚えてしまい、その特徴を持った人物を見逃すことなく探知し追跡をかけました。
他にも難しい漢字を読んだり、習字の腕前が書道家のようだったりと、非常に多才な一面を披露しています。
そして、成長した姿で登場する『超時空!嵐を呼ぶオラの花嫁』では、ボーちゃんは発明家の夢を叶えているんです。
冷静沈着で、判断力、記憶力も高い。
実行に移す度胸もある。
将来は発明家になっている。
ボーちゃんは本当に天才です!
もしかしたら、作者の臼井儀人先生は天才肌キャラのボーちゃんを、あえておっとりとした性格と鼻水を垂らした姿にして、そのギャップを楽しんでいたのかもしれませんね。
私達はまんまとハマって、ボーちゃんの魅力に夢中になっているということです。
臼井儀人先生、おそれいりました(笑)
まとめ
- 鼻水はボーちゃんにとって体調や感情を表すのに必要不可欠。(身体の一部のようになっている)
- 「ボー」以外のセリフもある。(大人顔負けの素晴らしいことを言う)
- 発達障害の疑惑は出ているが、いろいろな根拠から筆者は発達障害だとは思わない。
- むしろ多才&天才である。
いかがでしたか。
ボーちゃんの謎や疑惑に迫ってみました。
鼻水やおっとりしていることから、発達障害の疑惑を持たれていましたが、幼稚園児としては普通の個性の範囲だと思います。
かなり大げさな感じではありますが(笑)
ボーちゃんの数々の天才っぷりは神童のようでしたね。
世間では、その天才的なところも発達障害の疑惑を深めているようですが、個性を大きく描いているものと捉えて楽しんでください。
できれば悪意ある視点ではなく、純粋な気持ちで『クレヨンしんちゃん』を観てもらいたいです。