『猫の恩返し』には猫王や、ルーン王子など魅力的なキャラクターが沢山いますが、一際存在感を放っている、ムタに今回はクローズアップ。
悪名高き、伝説の猫・ムタの魅力を余すことなくご紹介していきます。
猫の恩返しのムタの本名はムーン!耳をすませばに登場していた
猫の恩返しで『ムタ』としてお馴染みですが、本名がある事をご存じでしょうか?
ムタの本名は、『ルナルド・ムーン』と言います。
かっこいい名前ですよね!
『ルナルド・ムーン』といえば、『猫の案内所』のバロンのところにいる大食い猫で、主人公・ハルと出会った時は、シフォンケーキに大量の生クリームを乗せて食べていました。
ほかにもどら焼きや、プリン、猫の国では魚ケーキなど、相当な甘党の様子。
そして,、“猫の国で湖の魚を食い尽くした大泥棒猫”として有名な猫です。
無愛想でそっけない感じの第一印象ですが、実は優しく勇敢な性格をしています。
そんな『ルナルド・ムーン』の名前の由来は、『耳をすませば』が大きく関係している模様。
「#耳をすませば」に登場したときから様々な名前で呼ばれてきたこのブタネコ。ここでようやくそのフルネームが明らかになりました😁ちなみにこの「ルナルド・ムーン」は「耳をすませば」の原作に出てくる2匹の黒猫「ルナ」と「ムーン」をもじったものです。#猫の恩返し #金曜ロードショー pic.twitter.com/nZbhII0Q21
— アンク@金曜ロードショー公式 (@kinro_ntv) August 20, 2021
耳すまファンであればご存じ、ムタは『耳をすませば』に登場していましたよね。
『耳をすませば』でのムタは、ふくよかな体に、体に負けず劣らずの態度のでかさ、フリーダム感。
『猫の恩返し』でのムタは、『耳をすませば』のムタを忠実に表現したような性格で、ムタを見た瞬間、テンションが上がった方も多いのではないでしょうか?
主人公・雫が、図書館で働く父にお弁当を電車に乗って届けようとした時、突如、乗車してきた猫がムタでした。
話しかけてもノーリアクションで、同じ駅で下車したムタを必死に追いかける雫。
振り回された先で辿り着いたのが、“地球屋”でした。
聖司の祖父が営んでいる不思議なお店で、そこには、同じく『猫の恩返し』に登場している、『バロン』の人形が置いてあることで有名ですよね。
近所の女の子には、“ムタ”と呼ばれ、雫の初恋の相手・天沢聖司には、満月みたいに丸い事から、“ムーン”と呼ばれていました。
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正式な名前の由来は、漫画家・柊あおいさん原作『耳をすませば』に登場する2匹の黒猫“ルナ”と、“ムーン”をもじって『ルナルド・ムーン』という名前がついたのです。
[itemlink post_id=”3961″]『猫の恩返し』は、宮崎駿監督からの依頼を受けて、『耳をすませば』作者・柊あおいさんが書き下ろした『バロン猫の男爵』という物語がベースとなっています。
『耳をすませば』のスピン作品であり、小説家を目指していた月島雫が書いた物語として設定されているのです。
宮崎駿監督は、“バロン、ムタを登場させること”を絶対的要件として依頼されたそうです。
それだけ思い入れのあるキャラクターであった事が垣間見えますね。
そして月島雫が書いた設定というのが、また、ファン心をくすぐります。
雫の思う、ムタが話したらこういうキャラクターなんだろうなというムタ像のようなものが、『猫の恩返し』に反映されているのかもと思うと、わくわくしますね。
猫の恩返しのムタの名付け親は宮崎駿監督!由来はプロレスラーだった
そんな、“ルナルド・ムーン”通称・ムタですが、「なぜムタ!?」と思うのは、筆者だけではないはず!
上記でも触れましたが、『耳をすませば』の劇中では、主人公・月島雫の親友・夕子の近所の家の女の子が、“ムタ”と呼んでいましたよね。
ムタの本当の由来は、プロレスラー、グレート・ムタ。
ちょっと、いや、かなり怖い……(驚)
グレート・ムタさんは、1990年~2000年にかけて活躍したプロレスラーで、別称・“悪の化身”と言われており、魔界の住人と名乗っています。
長州力さんを相手にIWGPヘビー級王座、グレーテスト18クラブ王を獲得するなど、凄まじい強さを誇ります。
メイクの下の素顔が気になる方も多いかと思いますが、正体に気付いた方もいらっしゃると思います。
その正体は、日本を代表するプロレスラー・武藤敬司さんなのです。
グレート・ムタになっている時は、武藤敬司さんとしての人格や記憶は、存在せず、ギミック上は武藤敬司さんの第2の人格とされています。
そして、ムタの名付け親は、宮崎駿監督である事を『耳をすませば』作者・柊あおいさんがインタビューで語っています。
グレート・ムタさんの強さからムタの愛称が付き、キャラクターが作られたようですね。
ムタのビジュアルも、コワモテで逞しい雰囲気がありますし、劇中でも戦い時の強さは、ダントツでしたから、グレート・ムタさんと通ずるものがありますね。
猫の恩返しのムタの種類は設定されていない?
ムタという愛称が、プロレスラー、グレート・ムタさんから付けられたというのは驚きましたが、猫の種類や、モデルとなった猫はいるのでしょうか?
調べてみると、ムタのモデルはスタジオジブリで飼っている「牛子」という猫らしいです。
目元といい、体格といい、ムタそっくりですよね!!
牛子は、その名の通り、白い体に黒い牛のよう模様が入っており、恐らく雑種だと思われます。
残念ながら、ムタの種類の設定はされていないようですが、『耳をすませば』のムタも、野良猫のようだったので、雑種というくくりになるのでしょうか。
ほかにもスタジオジブリ作品『借りぐらしのアリエッティ』のニーヤのモデルも牛子だとも言われています。
ニーヤもたしかに似ていますね!!
また他にも、ムタはスコティッシュフォールドなのでは?と言う声も多く見られましたが、 確証は得られませんでした。
うーん、、比べてみるとあんまり似ていないかも(笑)
詳細は不明ですが、ムタにそっくりな猫を見つけたら、思わず追いかけてしまいそうですね。
ムタはなんでマタタビゼリーで泥酔するの?
『猫の恩返し』でマタタビゼリーといえば、ムタが落ちた大きな器に入っていた紫色のゼリーですが、“マタタビ”って猫の大好物として有名ですよね。
ムタもこの巨大ゼリーを食べようとして、大きなビンの中に落ちてしまいました。
そもそも“マタタビ”とは?
マタタビ科マタタビ属の落葉蔓性の植物で、別名・夏梅とも言います。
人間にとっては、あまり口にする身近な植物に感じませんが、キウイフルーツはマタタビ科の果物として有名なのですよ。
マタタビに含まれているマタタビラクトンや、アクチニジンという成分が、ネコの上顎にあるヤコブソン器官というところを通ると、酩酊状態になると言われています。
持続的な効果はなく、短い場合で数秒、効果が強い場合は、数分以上、陶酔状態になる事もあるようです。
更に、蚊を寄せ付けない効果もあるようで、猫がマタタビを食べた後に、床に体をこすりつけるような動きをする事を“マタタビ反応”と言います。
蚊にも効果があるとは驚きですね。
ムタは、大量のマタタビゼリーの中にダイブしましたから、マタタビの成分を大量に浴びたために、泥酔状態となったのでしょう。
ちなみに人間用のマタタビゼリーも販売されているようですが、人間には、猫のような陶酔症状は起きまいようです。
味は、“う~ん……”と何とも言えない模様(笑)
ご興味のある方は、是非、食してみてください。
猫の恩返しのムタの最後のセリフはなに?
物語終盤、猫の国から人間界に帰ってきたハルは、学校の屋上でバロン、ムタ、カラスのトトに、別れの挨拶をします。
『ありがとう!バロン、トトさん、ムタさんもね』と叫ぶハルに、カラスのトトに乗って飛び去るムタは、何か言うのですが、何て言ったの!?と思う方が非常に多かったようです。
ムタが返した言葉は、『“も”ってなんだ!“も”って!!』です。
“ついで”感というか、付属品のような軽い扱いをされたようで、お気に召さなかった様子のムタ。
拗ねた感じが可愛い!とムタ人気に火が付いた瞬間でもありましたね。
筆者の勝手な憶測ですが、ムタはハルに恋をしていたんじゃないか?と。
意地悪そうで、ツンツンしていますが、猫の国でもハルがピンチの時には、いつもムタがいて、ぶつぶつ言いながらも助けてくれるし、人間でいう“ツンデレ男子”感がたまらない……。
更に、ハルは、バロンに『あなたのこと好きになっちゃたかも!』と告白をしていますから、もしかしたらそれも、ムタが拗ねた要因の一つかも?と勝手に妄想しております。
ハルに危険が及んでるときのムタに是非、注目してみてください。
まとめ
『猫の恩返し』に登場するムタについて、ご紹介いたしました。
『耳をすませば』から登場していましたムタですが、“猫”なので、当然話すことはなかったですが、『猫の恩返し』でのムタを見て、キャラクターと声に“しっくりくる”と感じた方も多いのではないでしょうか?
ぶっきらぼうで不器用だけど、強くて優しいムタは、実はバロンや、ルーン王子よりもイケメンなのでは!?と思っています。
そして、ムタがプロレスラー・グレート・ムタさんから名付けられているとは、驚きでしたね。
ムタの最後のセリフが気になる方や、マタタビゼリーでの泥酔状態など『猫の恩返し』を見て是非、確認してみいてください。