「サザエさん」でお馴染みの磯野波平さん。
波平さんのトレードマークと言えば、一本の毛が特徴的な髪型ですね。

引用元 フジテレビ
一本の髪の毛を毎日のようにクシで毎朝お手入れしており、お風呂上がりにはドライヤーでお手入れ。
カツオくんに「一番無駄なことだ」と呆れてしまうほど髪の毛を大切にしています。
今回はそんな波平さんの実年齢と実年齢よりも年上に見えてしまう理由について調べてみました。
波平さんの実年齢については長い間サザエさんを視聴してきた私も一番驚きました。
波平の年齢は54歳だった(プロフィール)
波平さんの誕生日は9月14日で、なんと54歳!!
九州出身で磯野家の次男として生まれました。
兄弟には双子のお兄さんと妹さんがいます。
現在の家族構成は
- 妻のフネさん
- 長男のカツオくん
- 長女のサザエさん
- 次女のワカメちゃん
- マスオさん(サザエさんの旦那)
- 孫のタラオくん(サザエさんの息子)
- ペットの猫のタマ
と世田谷区のあさひが丘で暮らしています。
今では珍しい3世帯ですね。
波平さんは、囲碁に盆栽に骨董品集めに釣りそして俳句と趣味が多彩な一面が見られています。
趣味のほうは多彩ですが、運動会ではスプーンレースでは何度もスプーンの上のボールをおとしたりと不器用な一面を見せたりしました。
他にも美人を目の前にして緊張してしまったせいなのか言葉遣いが乱れてしまう、というお茶目な一面があったり。

引用元:フジテレビ
お酒を飲み過ぎて酔っぱらってお巡りさんに職務質問されて迷惑をかけてしまい、フネさんに禁酒をするようにと言われたぐらいお酒を飲んだ事あります。
他にも新年の始まりで気を引き締めるために日記を毎日つけようとしても三日で挫折したり、日曜大工に挑戦したりしても手先が不器用なせいですぐに挫折したりと飽きっぽい一面もあります。
ちなみに、先程あげた禁酒も最初は頑張って禁酒はしていましたが、最終的には禁酒を解禁してしまって長続きはしませんでした。
おてんばなサザエさんやいたずらっ子のカツオくんと図々しさ全開の甥のノリスケさんに「バカモン!」と

引用元:フジテレビ
毎度のように雷を落とすぐらい他人にも厳しいけど意外と自分には甘いのが波平さんの印象です。
しかし、そんなイメージの中にも誰でも弱点はあるからこそ人間味があることを波平さんという人間は親近感がわいているのだと感じます。
波平が見た目以上にハゲ(老け)ているのは高度経済成長期だったから?
サザエさんをはじめて触れる人は年齢を勘違いしますが、長い間サザエさんを視聴していた人でも波平さんの実年齢(54歳)に衝撃を受けている人も多くはありません。
それもそのはず、サザエさんの物語の舞台は、原作漫画では戦後間もない時期から高度成長期真っ只中の日本でした。
高度成長期は戦後間もない1954年から1973年まで続いた急成長していった経済状況です。
急成長した日本は東京オリンピックの開催や大阪万博の開催などでさらに景気が良くなってきました。
しかし、この時代は職場には「売り上げ倍増」「大躍進」など熱血な運動部並みに熱意が強い張り紙がびっしり貼られたぐらいの気合いで働かされていました。
当時の日本は経済成長の代償に労働という文字がありました。
夜遅くまで働くのが当たり前でしかも朝礼では軍艦マーチを歌うという衝撃的な光景がありました。
家族のために働き、家族サービスなんて二の次な感じなので、まだ小学生のカツオくんやワカメちゃんとゆっくり遊べなかったり。
きつい仕事を毎日のように遅くまでやらされ、波平さんはそのストレスで今のような髪型にまでになるまで我慢してきたのではないかと思います。
特に磯野家は世田谷区の一等地にある広い長屋の家です。
仮にもローンでの支払いだとすると支払いのために汗水流して必死で働いている感じがうかがえます。
また、「家制度」というものが当時の日本にはあり、簡単に説明すると父親が家のリーダであり、絶対的であるという制度がこの時代にあったものです。
簡単に言えば亭主関白な考えです。
家のために家族を守っていく子供の成長を自分なりに見守っていく事や自分の示した事を頭ごなしに決めつけていくことがあったりと、家でも仕事でも必死になっていることがうかがえます。
亭主関白ときつい労働が当たり前であるという当時の日本の父親像とサラリーマン像が波平さんに反映されたのかもしれません。
今の日本ではそういった感じがほぼなくなっているのも時代の流れですね。
波平はハゲの同好会(TTK)に所属していると噂が
波平さんが、ハゲ同好会という謎の組織に所属しているという話は、原作の設定です。
アニメでは描かれていません。
TTK はその組織の略称で、正確には「都下禿頭会」(=とかとくとうかい)と言われています。
その組織については原作のサザエさんに描かれており、波平さんはその理事を勤めています。
冒頭にも記述しましたが、波平さんは家族に「一番無駄」と呆れるほどドライヤーでトレードマークの一本毛を大切にしたりするほど髪の毛に思い入れがあります。

引用元:フジテレビ
そんな髪を大事にしているかのように同じようにハゲ頭の仲間と集まった組織です。
しかしながら、活動内容については全くわかりませんが、多分怪しい組織とかではないので大丈夫だとは思いたいです。
TTK以外にも波平さんは
- 高血圧友の会
- 失われつつある礼儀を守る会
- ノンビリいこう会
など多数のグループにも入っており、人脈が広い印象があります。
しかし、それらの組織は、昔は礼儀や作法などちゃんとしていたのに、戦後そして高度成長期に時代が変わることによって様々な変化が現れてできた組織なのかもしれません。
例えば、若者の身だしなみが派手になったりと自分達の時代のあり方について徐々に薄れていくことや、年を重ねることで体にも変化が現れてきて色々と気を使わないといけなかったりと、
自分が目の前でみてきた変化についての切実な悩みがこの所属している組織に影響しているのではないかと考えられます。
時代の変化に嘆いている波平さんの姿が思い浮かべてしまいそうですね。
切実な悩みがあると共感できる仲間が欲しい気持ちがわかります。
そんな人たちとどんな話をしているのか気になっちゃいますね。
波平には兄弟がいた!双子の兄・海平とは?
波平さんには双子のお兄さんがいます。
名前は磯野海平さんで、今は九州のほうに住んでおります。

引用元:フジテレビ
波平さんと海平さんは双子で見た目もそっくりなので、一卵性ではないかと考えられます。
髪型は一緒ですが、性格が波平さんと違って優しくて物腰もいいので、驚きです。
あまりにもそっくりなので、長年夫婦やっているフネさんでも、そっくりすぎてしまい間違えることもありました。
ちなみに原作では海平さんはメガネをかけていません。
アニメで海平さんが初登場したときも、あまりにもそっくりすぎて磯野家の皆さんが混乱してドタバタ劇を繰り広げました。
なかなか波平さんと海平さんの見分けがつかず、しびれを切らした波平さんが怒ってしまいました。
そして海平さんが九州に帰ることになり、みんなで見送りに行ったのですが、カツオくんが間違えて波平さんを列車に乗せてしまい最後まで大混乱な事がありました。
見分けるポイントは声と背丈、姿はそっくりでも、違いはあります。
それはトレードマークの髪の毛です。

引用元:フジテレビ
波平さんは1本ですが、海平さんは2本の髪の毛がてっぺんにあります。
見分けるポイントが分かりやすいですね。
もしも、トレードマークがなかったら誰が誰なのかわからなくなってしまいそうなので、お体はもちろんですが、トレードマークの毛の方も大事にして欲しいですね。
まとめ
- 波平さんは明治28年9月14日生まれ(54歳)
- 連載当時の平均年齢の時代背景と昔の家主のあり方から実年齢より上にみられていた。
- TTKやそれ以外の自身の悩みがある組織に所属している。
- そっくりな双子の兄は家族でも見分けがつかないほどそっくり。
波平さんのように他人にも自分にも厳しいけど不器用なところや飽き性といったところが人間味感じるある意味親近感わきそうな人なのかもしれませんね。
新たな波平さんの魅力が知れて、頑固で怖いイメージだった波平さんの好感度が少しだけ上がりました。