スタジオジブリが誇る名作『天空の城ラピュタ』
物語は、鉱山で働く身寄りのない少年『パズー』と、突如空から現れた不思議な少女『シータ』の2人を軸に進んでいきます。
作品を通して心をつなげていくパズーとシータですが、気になるのが2人の関係ですよね!
ラピュタ崩壊後の世界で2人は結婚するという説もあります。
今回は、そんな2人の恋愛関係や、『パズー の悲劇』と言われる悲惨な都市伝説などを掘り下げて紹介していきます!
パズーとシータは結婚するのか?その後大人になった世界を妄想
パズーとシータですが、どんなキャラクターなのか簡単におさらい。
まずはパズーです。
パズーは鉱山で働く元気な男の子です。
両親はすでにこの世になく、特に父親についてはラピュタの実在を周りに伝えるも信じてもらえず詐欺師扱いされて死んでしまった。
という悲しい過去があります。
そのため今は、丘の上の小屋で一人っきりで暮らしています。
しかしパズーの性格は、そんな過去を微塵も感じさせないくらい明るく、親方一家を含め町の人たちと良好な関係を築いている様です。
次にシータ。
一方のシータも両親を早くに亡くしており、受け継いだ家とヤクを頼りに、ゴンドアの谷という場所で一人静かに暮らしていました。
しかし飛行石を狙ったムスカに誘拐され、否応なくラピュタを巡る戦いに巻き込まれていきます。
そんな2人の年齢ですが、これは長年秘密とされていました。
しかし、2001年に徳間書店より刊行されたフィルムブック『ロマンアルバム 天空の城ラピュタ』にて初めて年齢が明かされることになるのです。
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それによると2人の年齢は『13歳くらい』
学年にすると中学1〜2年生くらいですね。
異性を意識する年頃でもありますし、作中の大冒険や極限の状況から、お互い好きになるのもわかります!
なので当然、パズーとシータは時が経てば結婚するのが自然の流れだと思いますよね。
また、2人がゆくゆくは結婚すると考えられる理由は2つあります。
飛行石に導かれた運命の相手
パズーとシータは、それぞれがラピュタに深い縁のあるキャラクターです。
パズーのお父さんは昔、飛行船に乗りラピュタを目撃し、写真にまでおさめています。
その話を小さい頃から聞かされていたパズーは、ラピュタに対し自然と強い憧れを抱くようになります。
いつかラピュタに行くのがパズーの夢です。
一方のシータは、ラピュタ王家の末裔として飛行石を受け継ぐ、正当なラピュタの王位継承者です。
そんな2人が出会ったのです。
シータは飛行艇から落下し、たまたまパズーの仕事場である鉱山で、たまたま残業中のパズーにより見つけられ保護されました。
しかし、ラピュタに関わる2人が本当に偶然で出会うものなのでしょうか。
そこには、人ならざる力が存在している気がしてなりません。
まさに飛行石の導きにより出会った2人。それはもう運命と言って良いのではないでしょうか。
吊り橋効果
危険な状況をともにすると、一気に仲がよくなるって言いますよね。それが吊り橋効果です。
2人は作中、何度も死にかけましたが、その度に力を合わせて生き延びました。
特に印象的なのが軍隊に捕まったシータをパズーが助けるシーンです。
シータの言葉に反応して目覚めたロボット兵が軍の基地を破壊し尽くします。
被害により基地は炎上し、空からはゴリアテがロボット兵を砲弾で狙うとても危険な状況です。
そんな中、塔の上から飛び降りたシータをフラップターに乗ったパズーが見事に抱きとめます。
シータの本当の心を知り、軍からシータを助ける覚悟を決めたパズーと、一度はパズーを遠ざけるも自分の身の危険を顧みず助けに来るパズーを見たシータ。
命をかけたバルス
更に作品終盤では、あの有名なシーン。
『バルス』
飛行石にお互いの手を重ねて滅びの呪文を唱えます。
そう、2人はラピュタとともに一緒に死ぬつもりだったのです。
共に死ぬ覚悟を決めた2人がこれから別々の人生を歩むなんて考えられませんよね!
この2つの理由から、ほぼ間違いなく2人は結婚することになるでしょう。
パズーとシータの結婚後
では、2人はどんな大人になるのでしょうか。
パズーは手先が器用で力もありますから、今働いている鉱山の仕事でも飛行船の機械工でも、どんな仕事でもこなすことができるでしょう。
また、優しく人懐っこい性格ですので、きっと大人になったら周りから愛され頼りにされる、街の大黒柱になること間違いなしです!
一方のシータはどうでしょう。
シータは正義感が強く優しい心の持ち主です。また、意外と行動的で活発な一面もあるため、
パズー同様にどんなところでもやっていけそうですよね。
ですがシータには、代々受け継いできたゴンドアの谷の家やヤクたちがいますので、その地を離れる選択はしないのではないかと考えられます。
そのため、結婚した後の2人はきっとゴンドアの谷でヤクの世話や飛行船の製作をして過ごすのでしょう。
飛行船があればどこへでも行けますから、子供が生まれたら3人で鉱山の親方のところに挨拶をしたり、
時にはドーラ一家の新たな船に遊びに行ったりしながら、質素ながらも慎ましく生きていくのではないでしょうか。
パズーはなぜシータを好きになった?2人は恋愛関係だった?
パズーがなぜシータを好きになったのか、そのタイミング等については明らかになっていません。
しかし、かなり早い段階でシータに好意を抱いていたことがわかります。
なぜなら、パズーは出会ってから1晩しか経っていないシータのために、シータを探しに来たドーラ一家からシータを庇い一緒に逃げる選択をしたからです。
パズーは賢い子ですから、海賊の恐ろしさやそんな連中から少女を庇うことのリスクを知らないはずがありません。
『シータを守りたい』…その意思が勝ったからこその行動なのです。
そして、当初は可哀想な少女を守りたいという庇護欲だったものが、シータの人となりや生き方を知り行動をともにすることで、確かな愛情に変わっていったのだと思います。
そしてシータですが、シータに関してはなんと公式からパズーを好きになったシーンを暴露されちゃっています。
それがこちら!
シータはパズーと出会ったばかりの頃、ろくにコミュニケーションをとる前から恋心を芽生えさせている。屋根からパズーが落下し、その上にシータが落ちて重なった場面が、シータがパズーを好きになった瞬間である(公式本に記載あり)。
シータは身寄りがなく、両親も小さい頃に亡くなっています。
このことから、身近な人が死ぬことに人一倍恐怖心や怯えが強いと考えられます。
家の屋根から落下し床のレンガを突き破り更に地下まで落ちてしまったパズーを見てどんなにゾッとしたことでしょう。
またお世話になった人が死んでしまうのではないか。
しかし当のパズーはピンピンしていました。
「僕の頭は親方のゲンコツよりかたいんだ」
パズーの持つ生命力や頑丈さに、両親と違ってこの人だったら自分の前から消える事はないのではないか。
そんな風に思ったのかもしれません。
2人の間には、確かに恋愛感情が芽生えていたように思います。
しかし、その気持ちを『愛情』として認識していたのかどうかは怪しいところです。
なぜなら、作中に2人が抱き合ったり一緒に笑いあったりというシーンは何度もありましたが、恋愛関係にある男女のようにキスをするなど、直接的なものは1つも描かれてなかったためです。
また、2人は出会ったばかりです。そこまでの関係に発展するには時間がとてもではありませんが足りません。
なにより、2人は13歳で、まだ子供とも言える年齢です。
このことから、作中では恋愛関係になく、これからゆっくりと恋人へと関係が変化していくのではないでしょうか。
天空の城ラピュタには幻のエンディングも?シータの故郷を訪れるパズー
『天空の城ラピュタ』には、実は幻とも言えるエンディングが存在します。
そのエンディングとは、『パズーがシータに会いに、シータの故郷を訪れる』というもの。
それが描かれているのが『小説 天空の城ラピュタ』です。
そこには、シータの住むゴンドアの谷にパズーが会いに来るシーンが描かれています。
ラピュタには小説による後日談があります.
故郷に戻ったシータに,パズーから手紙が来るというもの.その手紙にはオーニソプターが完成するので「会いに行くよ」と書かれています.そして,宮崎監督が描いた絵にも,パズーが飛行機に乗って,シータに会いに来たものがあります.https://t.co/snty5NxV1c pic.twitter.com/plP2kB6uN5
— ジブリのせかい【非公式ファンサイト】 (@ghibli_world) December 17, 2021
ムスカに切られたシータの髪の毛もすっかり伸びていますね!
パズーの手には花束が握られており、まさに恋人に会いに来た喜びの一瞬を切り取ったかのように見えます。
また小説では、映画の後日談も描かれています。
ラピュタ崩壊後、2人はパズーのもとで半年間一緒に暮らしました。
そしてその後シータは故郷のゴンドアの谷へ帰り、パズーは鉱山に残り飛行船の製作などをしていた。
とても素敵なエンディングですよね!
どんどん距離が近づく2人のその先も見守りたくなります。
残念ながらその後の話は明かされていませんが、こんなに嬉しそうな笑顔の2人を見ると、明るい未来を想像せざるをえません。
天空の城ラピュタの都市伝説が悲しすぎる!パズーの悲劇とは?
スタジオジブリ作品には数多くの都市伝説が存在しますが、
この『天空の城ラピュタ』にも、ファンの間で囁かれる都市伝説が存在します。
それは、『パズーの悲劇』といわれるもの。
作品のエンディングではラピュタが崩壊した後、パズーの住む鉱山へ帰るパズーとシータ2人の姿が描かれています。
しかしこの都市伝説では、このエンディングとは全く異なるエンディングが語られています。
かなりセンシティブな内容が含まれるため、暴力的な表現などが苦手な方はここでブラウザバック推奨です。
『パズーの悲劇』の内容は以下の通りです。
パズーはドーラ一家の手により惨殺されてしまう。
そしてシータも手足を切断され、達磨のような無残な姿になってしまう。
作中は強い信頼関係で結ばれていたように見えたドーラ一家とパズーとシータ。
それなのになぜ、パズーを手にかけたのか?
なぜシータが手足をもがれるという悲惨な目にあってしまうのか?
ラピュタを見たことがある方であれば、そんなエンディングになることは信じがたい事だと思いますよね。
ではなぜこの都市伝説が生まれたのか。そこにはこんな理由がありました。
なんと、惨殺されたパズーとその死体の横で達磨のような無残な姿となり横たわるシータの映像が、エンディングに流れたという声があったんです。
しかもこの話、多数の人が同じ映像を見たと証言していたということです。
そんな『パズーの悲劇』の信憑性ですが、実はこの話はスタジオジブリにも声が届き、異例ですがスタジオジブリがこの都市伝説を否定しています。
しかし、実際に見たという声が多く上がったことから、真相は藪の中といえます。
あなたはどう思われますか?
まとめ
今回はパズーとシータの恋愛関係や都市伝説など、2人の関係性の変化や後日談について紹介させていただきました。
悲しい過去を持ちながら、清らかな心を持ち明るくまっすぐ生きるパズーとシータ。
2人とも全力で応援したくなる素敵なキャラクターですよね!
私も大好きな2人なので、ラピュタを巡って沢山の苦難や悲しみを受けた2人には、末長く幸せに暮らしてくれたらいいなあってしみじみ思います。
皆さんも『天空の城ラピュタ』で、一緒に2人のことを見守りましょう!