ボーちゃんといえば、鼻水がトレードマークの石集めが大好きな男の子。
おっとりとした見た目の雰囲気と、ときどき見せる天才ぶりのギャップが特徴で、『クレヨンしんちゃん』には欠かせない主要キャラとなっています。
かすかべ防衛隊のメンバーのなかでも、独特のポジションを確立し、謎に包まれた幼稚園児として人気を集めているボーちゃん。
そんなボーちゃんを、さらにミステリアスにしている要素があります。
それは、ボーちゃんの本名が明かされていない!母親や父親の正体が知られていないこと!
謎多きボーちゃんとその家族・・・そのことに関して、世間ではさまざな憶測がされています。
ということで、今回はボーちゃんの本名・そして母親と父親の謎を追求します!
ボーちゃんの真相に迫っていきますので、どうぞ最後までお付き合いください。
ボーちゃんの本名は「井川棒太郎」だった
ボーちゃんの名前は「井川棒太郎(いがわぼうたろう)」です。
厳密に言えば、公式で発表されているわけではないので、最有力といった方が正しいかもしれません。
その根拠はこちらの画像です。
1993年8月23日放送の『相撲大会ガンバるゾ!』での画像です。
相撲大会のトーナメント右端から4番目に、その名前が確認できます。
ボーちゃんの本名だと公表されたわけでも、幼稚園の先生がそう呼んだわけでもありませんが、ボーちゃん以外考えられません!
逆にボーちゃんでないとしたら、棒太郎って一体誰?
トーナメントの名前、他は普通の名前なのに、棒太郎だけが個性的な名前です。
棒太郎のボーちゃん・・・うん、すべてがしっくりきます。
でも実は、井川棒太郎以外の本名説も存在しています。
ボー・チャン説
カタコトのセリフが多いことから中国人なのでは?という噂から出た名前。
信憑性に欠けます。
東構棒太郎説
”ひがしがまえ”と読みます。
広まった経緯も情報の出どころも不明。
石橋ボー説
過去にWikipediaにそう呼ばれた事があると掲載されていたようですが、現在は石橋ボー説は削除されています。
(現在のWikipediaには”井川棒太郎と呼ばれていた”と掲載されているが、実際はトーナメント表に名前があっただけで、呼ばれてはいない)
棒井棒太郎説
”ぼういぼうたろう”と読みます。
1994年1月放送の「オラはえんぴつしんちゃんだゾ」の回で、小学生になったらという設定のなかで、先生が出欠確認でそう呼んだという情報あり。
さすがに、名字にも棒が入ってて、棒井棒太郎はやりすぎ感が・・・
テレビで呼ばれているということなので、可能性としてはありえなくはないですが、不自然な感じは拭えません。
”棒井棒太郎と呼ばれた”という情報がありますが、私自身、実際にそう呼ばれていることを確認することはできませんでした。
「井川棒太郎」はアニメの中で名前こそ呼ばれていませんが、画像として残っていますし、他の記事を見ても最有力とされています。
このことから、ボーちゃんの本名は「井川棒太郎」が最有力と言えます。
ボーちゃんに母親と父親がいた!貴重な顔画像
ボーちゃんは母親、父親、祖母、姉の5人家族の可能性が高いです。
公式で発表されていませんが、存在は確認!
ボーちゃんの母親と父親の貴重な画像はこちらです。
【超貴重!ボーちゃんの母親】
原作コミック10巻に登場しています。
しんのすけたちが探偵ごっこをして、ボーちゃんの家や母親を解明しようとするお話。
ボーちゃんが自分の母親の元へ駆け寄り、しんのすけたちも追いかけますが、ちんどん屋に遭遇して気を取られてしまい、結局はボーちゃんの母親を見逃す・・・という話でした。
ボーちゃんの母親の顔を見逃したしんのすけたちですが、「ボーちゃんが好きだからそれで良い。お母さんがどんな人なのか知らなくても友達は友達。」という結論に至った、心温まるお話です。
こちらの方が、すこし大きく描かれていますが、やはり顔は見えず・・・
画像の雰囲気では、痩せ型のスレンダーな母親が想像できます。
ボーちゃんの母親が出てくるのはこの2回だけのようで、これ以上の画像の情報はありませんでした。
【超貴重!ボーちゃんの父親】
ボーちゃんの父親が唯一登場した画像です。
自宅庭のお花に、水やりをしていますね。
会話の感じでは普通の優しいお父さんで、顔こそ見えませんが若そうな雰囲気も感じます。
ボーちゃんの母親も父親も姿の確認はできましたが、顔はわからず。
セリフの吹き出しが、計算されたように顔にかぶっています。
ここまで顔を描いていないところを見ると、作者は意図的にボーちゃんの両親の顔を明らかにしていないことが推測できますね。
ボーちゃんは度々「ばあちゃんが言っていた。」というセリフを使うことや、姉の存在がいることを示すセリフから、祖母と姉がいることは確かなのですが、残念ながら姿の確認はできませんでした。
ボーちゃんの母親と父親はなぜ出てこなくなった?
かすかべ防衛隊の他のメンバーの親が登場しているのに比べて、全くと言っていいほど出でこないボーちゃんの両親。
世間では、ボーちゃんの母親と父親が出てこないことに、いろいろな噂が出ています。
噂1:ボーちゃん家族は宇宙人である。
あるエピソードの回で、風間くんとネネちゃんが「ボーちゃんって宇宙人なのかも」と会話したことが、噂の始まりのようです。
つかみどころのないボーちゃんのキャラクターと、時折みせる天才的な一面が、さらに宇宙人説を広めた結果となりました。
ボーちゃんの家が宇宙人一家だとして、正体がバレしたくないのなら、人間と接点を持つことになる幼稚園に、わざわざボーちゃんを通わせる必要もありません。
宇宙人だったら面白いのかもしれませんが、根拠はほとんどないと言って良いでしょう。
噂2:ボーちゃん家族は近所から嫌われている。
近所で嫌われているから、”ボーちゃんの母親も父親も引きこもっている”ということらしいのですが、根拠は特にありません。
昔からある”部落差別の問題を作者の臼井儀人先生が描いたのでは?”と推測する情報もありますが、作者の臼井儀人先生が生前そのような発言をした記録もないので、単なる噂の1つということになります。
噂3:ボーちゃんの母親はママ友の間で仲間はずれにされている。
幼稚園行事にもママ友の集まりにも姿を出さないことから、ママ友の中で仲間はずれにされているのでは?となったようです。
確かにママ友の集まりにボーちゃんの母親は出てきません。
ですが、まさおくんの母親がボーちゃんの母親と交流があることを示す、「ボーちゃんのお母さんからボーちゃんを預かった」というセリフが出たことがあります。
他にも「ボーちゃんのお母さんが来れなくて残念ね」というようなセリフもママ友の間で出ていることから、ママ友同士の交流はあることが推測できます。
そうなると、ボーちゃんの母親はフルタイムで働いていて、なかなか休みが取れず幼稚園行事もママ友の集まりも出席できない・・・の方が納得できるのではと考えます。
それに、ボーちゃんの母親がママ友から仲間はずれにされているとしても、父親が登場しないことの説明にはなりません。
噂4:ボーちゃんの母親は障害者らしい・・・
制作当初、ボーちゃんの母親を障害者で描いてたが、あまりにも内容がグロかったためにボツになったという話なのですが、そのような記録は見つかりませんでした。
障害者系の重い冗談を連発していたが、批判や抗議が出ることを考えて取りやめになった・・・という記事も見かけましたが、事実関係はわかっていません。
ボーちゃん自体、かなり独特なキャラクターで発達障害をモデルにしているのでは?という噂が出ているのも要因の1つに考えられます。
私はボーちゃんが発達障害をモデルに描かれているとは思っていないので、母親が障害者だったという設定も、基本的に根拠のない話だと思います。
その原作を見たという話でもあれば別ですが、ちょっと変わった個性があるだけで、障害者説を唱えることも個人的に好きではありませんので、否定させていただきます。
噂5:ボーちゃんの両親は、顔がバレるとマズイ仕事をしているから。
ボーちゃんの両親は探偵や秘密調査を行なう仕事をしているから、顔が出せないのでは!?という憶測から出た噂です。
根拠は何もありませんが、母親も父親も姿は1〜2回見せるものの、顔がはっきりと描かれていないためにそのようなことが言われています。
こうして噂をすべて検証していきましたが、これが真実なのでは!?というものは出てこないのが現状です。
私の考えとしては、謎めいたキャラクターのボーちゃんに合わせて、あえて作者の臼井儀人先生は、家族をはっきりとした姿で登場させなかったのではないかと思っています。
もし仮に、ボーちゃんの母親がしょっちゅう登場したら・・・
母親として、ボーちゃんの鼻水をまめに拭いてあげないといけませんよね。
そうなってしまったら、ボーちゃんのキャラが少し、ブレてしまう可能性が出てしまいます。
キャラ優先で、もし母親がボーちゃんの鼻水を拭かなかったら、今度は”ボーちゃんの母親は育児放棄だ!”なんて噂が立ちそうです・・・
こうなると、終わりの見えない噂のイタチごっこ。
母親や父親が出てこない理由は、
「ボーちゃんの母親や父親、家族が登場しないことで、謎めいたボーちゃんのキャラが完成しているから登場する必要がない」
と考えるのが、1番自然のような気がします。
ボーちゃんの親はしんのすけを轢いたって本当?
これはかなり衝撃的な噂です!
ボーちゃんの親がしんのすけを轢いたことが事実なら、かなり複雑な話になってきます。
ギャグ漫画の裏設定としては、なかなかパンチの効いた設定。
どうしてこんな裏設定の噂が出たのでしょうか・・・
調べてみると、主人公の野原しんのすけが、実は5歳で亡くなっている!?という説がありました。
その内容とは、
- 妹のひまわりを助けようとしたしんのすけが、車にはねられて死亡する
- しんのすけを忘れられない母親のみさえが、しんのすけの形見であるらくがき帳に”しんのすけが生きていたらこうだったんじゃないか”という設定でクレヨンで描いている
- それが『クレヨンしんちゃん』だ
というものです。
『クレヨンしんちゃん』というタイトル名から、クレヨンで描いた母親みさえの妄想という発想に繋がったようですが、う〜ん・・・、子供向けの漫画に、ここまで重い裏設定があるのか、微妙ですよね。
そして、そのしんのすけ死亡説が、ボーちゃん家族が出てこないことに関連付けられ、しんのすけを車で轢いたのはボーちゃんの母親だというのです!?
母親のみさえがその事故を恨んでいて、らくがき帳にボーちゃん家族を描いていない。
だから、ボーちゃん家族が『クレヨンしんちゃん』に出てこないということなのですが・・・
だとしたら、ボーちゃん自体も描かないと思いますし、チラッとだけでも母親や父親を登場させる必要もないのでは?
まして、ボーちゃんのセリフで、祖母や姉の存在もほのめかしていますし。
もし本当に、しんのすけがボーちゃんの母親に轢かれて死亡したのなら、母親のみさえは”ボーちゃんもその家族も一切描かない”のが普通の心情ではないかと考えます。
『クレヨンしんちゃん』の主人公・野原しんのすけは死んでいる、という説の出どころもはっきりとしていません。
この件については、面白おかしく作った都市伝説だと思って良いでしょう。
まとめ
- ボーちゃんの本名は井川棒太郎の可能性が高い。
- ボーちゃんの母親と父親は原作で登場している。
- 祖母と姉がいることも、ボーちゃんのセリフから判明している。
- ボーちゃんの両親や家族が出てこないことに、いろいろな噂が出ているが、ほとんど根拠はない。
- ボーちゃんの親がしんのすけを轢いた噂も都市伝説レベルで、根拠なし。
ボーちゃんの母親と父親の貴重な画像を見つけることはできましたが、登場しない理由のほとんどが根拠のない噂でした。
作者の臼井儀人先生がお亡くなりになっているので、ボーちゃん家族について真相が明るみになることは難しいでしょう。
噂が噂を呼び、これからもいろいろな噂が出てきそうです。
何を信じるかはあなた次第ですが、私としては深い闇というよりは、キャラの設定上、ボーちゃん家族を謎に包んで描いていると感じた結果となりました。
また何か新しい噂が出た際には、調査をしてご報告します。