桜木花道のモデルはデニスロッドマンではなくバークレーだった

スラムダンク

湘北バスケ部きっての異端児、桜木花道。

大人気アニメ『スラムダンク』の主人公であり、その破天荒さと熱さは、国内のみならず海外にも多数のファンを魅了しています。

 

そんな桜木花道のモデルは、NBA史上最強のリバウンダー・デニス・ロッドマンで有名ですが、、、

実は、チャールズ・バークレーだった!?という別選手だった噂が存在しています。

チャールズ・バークレーがモデルだと作者・井上雄彦さんが証言したという情報も。

では、どうして、デニス・ロッドマンが、桜木花道のモデルだと言われるようになったのか、非常に気になりますよね。

 

桜木花道のモデルについて、徹底検証していきます。

桜木花道のモデルがデニスロッドマンと言われた理由

桜木花道のモデルが、デニス・ロッドマンだといわれている理由は、諸説存在しており、どれも思わず「本当だ!!」と納得してしまうものばかり。

噂の理由を、ひとつひとつ紐解いていきましょう。

赤坊主頭

桜木花道のトレードマークともいうべき、“赤髪スタイル”。

湘北高校入学当時は、リーゼントスタイルだった桜木花道ですが、海南大付属高校との試合後、坊主にしています。

こちらのデニス・ロッドマンをご覧ください。

桜木花道やん……。と、固まってしまうもの無理はないくらい、激似ではありませんか?

 

この赤坊主スタイルから、デニス・ロッどマンをモデルにしたのでは?という噂が広まったようです。

『スラムダンク』の連載が始まったのは1990年であり、桜木花道が坊主にしたのはコミック15巻(1993年10月4日)、テレビアニメでは、第60話。

 

デニス・ロッドマンが、赤坊主にしたのは、1993年頃と言われています。

ですので、桜木花道とデニス・ロッドマンは、ほぼ同時期に赤坊主にしたということ?となります。

 

しかし、コミック15巻発売以前に、少年ジャンプでの連載が先にされていますし、井上雄彦さんのストーリー構成はできていたはず!

ということは、デニス・ロッドマンよりも先に、桜木花道が赤坊主にしていた可能性が極めて高いです。

 

桜木花道の赤髪は、坊主にする以前からですし、デニス・ロッドマンが奇抜なカラーをするようになったのは、1993年以降とも言われているので、単なる偶然だと思われます。

しかし、坊主にしても赤いということは、地毛が赤いのか?

そちらについては、不明でしたが、ゴリ(赤木剛憲)は、ボックススタイルですし、桜木軍団の高宮くんは、パンチパーマ、大楠に至っては、金髪のリーゼントです。

自由な校風故の、ヘアスタイルなのかもしれませんね。

問題児

次に、デニスロッドマンモデル説を濃厚にしているのが、どちらも問題児説です。

桜木花道の性格といえば、自由、超がつく猪突猛進型、破天荒……まだまだほかにもありそうですが、とにかく周りが驚くほどの異端児ぶりを発揮していますよね。

中学時代は、やんちゃで喧嘩は、負け知らず。

桜木花道ひとりに対し、複数人でやり返しにきたというのは、有名な話ですよね。

 

また、先輩である赤木剛憲をゴリ呼ばわりし、頭突きをするなど、問題児ぶりを遺憾無く発揮しています。

対するデニス・ロッドマンもまた問題児として有名であり、コート内での乱闘騒ぎでは、マイケル・ジョーダともやりあうなど、血気盛んだった模様。

 

また、全身タトゥーや、女性へのセクハラ問題など、話題に事欠かないデニスロッドマンは、NBA界の問題児として有名なのです。

リバウンド

高校生になるまで、バスケットボール未経験者だった桜木花道ですが、赤木晴子が思わずスカウトしてしまうほどの体格、持ち前の身体能力を武器に、天才的なリバウンド力を開花させていきます。

インターハイ予選を突破し、シード校・翔陽を相手に戦うことになったベスト8・湘北は、プレッシャーと戦いながら試合を進めていきます。

 

宮城リョータ、流川楓の活躍で、強豪・翔陽に詰め寄る湘北は、三井のシュートで、同点になりますが、前半戦終了間近、翔陽・花形にシュートを打たれそうになったピンチを救ったのは、桜木花道でした。

空中浮遊時間の長い、高いジャンプで繰り出されたリバウンドは、まさに天才的。

 

その後、底力を見せた三井、全員の活躍があり、翔陽を見事打ち破ったのです。

それぞれの活躍があったことに間違いはありませんが、翔陽ペースで進んでいた試合を湘北ペースに流れを変えたのは、紛れもなく桜木花道のリバウンドです。

リバウンド王・桜木花道の誕生といったところですね。

桜木花道のリバウンドの才能は、安西監督も一目置いており、山王戦時、桜木花道が、負傷したことを知りながらも交代を躊躇してしまうほどだったいいます。

対する、デニスロッドマンもまた、“NBA史上最高のリバウンダー”という異名を持つほど、リバウンド能力に長けています。

ゴール下の守備や、リバウンドを担うパワーフォワードとしては、小柄ながら、7年連続でリバウンド王に輝いているのです。

 

デニスロッドマンがリバウンド王として、君臨していた理由として、とある日の練習時のこと。

他のメンバーがレイアップや、シュート練習を行っているなか、デニスロッドマンだけは、一人、後ろに立って眺めていたそうです。

 

みんなと同じように練習するよう注意したチームメンバー・タイラス・トーマスに、デニスロッドマンは、「ボールの回転を見ているんだ」と答えたといいます。

デニスロッドマンは、チームメンバー全員のボールの回転を記憶し、ボールの軌道から落下位置の研究をしていたのです。

 

一見、自由に感覚でバスケットボールをやっているように見える、デニスロッドマンですが、天才バスケットボールプレーヤーと言われた裏には、緻密な計算、洞察力、細かな研究の人並ならぬ努力があったのですね。

桜木花道にも通ずるものがあると思いませんか?

 

破天荒に見えて、地獄の2万本シュートや、安西監督に言われたことを思い出しながら練習に明け暮れる姿、いくら体格に恵まれているからとはいえ、入部3か月でバッシュを履き潰し、海南の牧をも圧倒するダンクを習得するのは至難の業です。

確証はありませんが、ダイナミックなプレイスタイル、リバウンド王としての能力は、桜木花道デニスロッドマン説を、最有力にしている噂だと言えますね。

ディフェンス力

リバウンド能力と並んで、ディフェンスの能力も人並み外れている、桜木花道。

ゴリが思わずのけぞり、“うおっ”と声を出すほどのディフェンスを繰り出しています。

 

デニスロッドマンは、最優秀ディフェンス賞を2年連続で受賞するほどの、ディフェンス能力を持っており、

“コート上でキャリアの全てをリバウンドとディフェンスに捧げようなどという選手は、俺以外にいない”

と語るほど熱い想いがあるのです。

 

リバウンドとディフェンスに対する熱い想いとともに、

  • ・隙間がないほどの俊敏さ
  • ・必ず倒すという執念
  • ・試合が終わるまで、ダイナミックに動けるフィジカルの高さ

この3点は、桜木花道、デニスロッドマン最大の共通特徴といえます。

上記でも触れましたが、ひたむきな練習・努力、身体能力の高さは、リバウンドと並び、桜木花道デニスロッドマン説を濃厚にしています。

背番号10

デトロイト・ピストンズ所属時のデニスロッドマンの背番号は、10番。

在籍期間7年間の間、背負った“10番”を、サンアントニオ・スパーズ移籍後の2年間も背負っていました。

 

その後、シカゴ・ブルズへ移籍したデニスロッドマンの背番号は、91。

“なぜ、91番なの?”と疑問が浮かびますが、シカゴ・ブルズ在籍のボブ・ラブの欠番が10番だったため、“9+1=10”の91になったといいます。

 

レイカーズへの移籍時につけた背番号も、73で、足すと10になる番号を選んだ模様。

後に、デニスロッドマンが引退を迎えた際に、デトロイト・ピストンズが“10番”を永久欠番にすることを発表するなど、デニスロッドマン=10というイメージが強いですよね。

 

どうして、そこまで10番にこだわるのか、詳細は不明ですが、バスケットボールの背番号は、9番以降はベンチプレーヤーの選手がつけることが多く、ピストンズ所属時のデニスロッドマンは、そこまで知名度もプレーの実績もなかったため、自然につけられた背番号だと思われます。

 

桜木花道も、10番の背番号をつけていることも、デニスロッドマンモデル説の可能性を高くしているのです。

しかし、桜木花道も、入部当初、バスケ未経験ですし、ほかの選手に比べて実力もまだなかったため、主力選手ではなくベンチプレーヤーとして、10番を背負っていたのでしょう。

 

背番号10番は、単なる偶然という可能性が高いですが、ここまでご紹介した桜木花道、デニスロッドマンモデル説の噂にプラスして、最初は、主力選手ではなかったという事も、共通していますよね。

井上雄彦がデニスロッドマン説を否定!バークレーがモデル

調べれば調べるほど、桜木花道とデニスロッドマンは、非常に共通点が多いです。

偶然な噂もあれば、やはりデニスロッドマンがモデルなのでは?と思わざるを得ない噂もありましたが、このことについて作者の井上雄彦さんは、完全否定!?している模様。

 

とあるインタビューで、

“桜木花道にモデルはいない、いるとすれば、チャールズ・バークレー。”

と語ったという情報が。

ということは、桜木花道のモデルは、デニスロッドマンではない……!?

チャールズ・バークレーといえば、アメリカ出身の元NBAバスケットボールプレーヤーであり、大学時代から頭角を現していた天才プレーヤーとして有名です。

 

ここで新たに、浮上してきたもうひとりの桜木花道・チャールズバークレーについて、検証していきましょう。

ライバル関係(ジョーダンと流川楓)

桜木花道以外にも、ゴリ(赤木剛憲)は、バスケットボール界のキングコング、パトリック・ユーイングや、宮城リョータは、ケビン・ジョンソンなど、NBAの選手をモデルにしていると思われるキャラクターが複数存在しています。

湘北のエース・流川楓は、バスケットボールの神様、マイケル・ジョーダンがモデルだと言われています。

 

背番号23、バッシュ、プレースタイルからみても、“流川楓マイケル・ジョーダン説”は、濃厚でしょう。

そこで、取り上げられたのが、流川楓と桜木花道の関係、マイケル・ジョーダンとチャールズ・バークレーの関係です。

 

言わずともしれた桜木花道と流川楓の仲は、はじめこそ犬猿の仲に思えた二人ですが、翔陽戦で、ファウルを恐れて身動きが取れなくなった桜木花道に、

“らしくねーんじゃねーの”

と呟くなど、ここぞという時に的確なアドバイスをくれる良きライバルであり、仲間であります。

 

笑いあったり、仲の良さこそ感じない間柄ではありますが、山王戦でのハイタッチは、これまで高めあってきた桜木花道と流川楓が、心通わせたシーンであり、戦友としての友情を感じたシーンでもありました。

チャールズ・バークレーと、マイケルジョーダンもまた、最大の敵でありながら、“ブラザー”と呼び合い、高めあったライバル(戦友)であるのです。

ミドルシュート

桜木花道のミドルシュートといえば、地獄の2万本シュートや、山王戦での決勝点など、感慨深いシーンばかりが浮かびますよね。

リバウンドと並んで、彼の特技ともいうべきミドルシュートはバークレーも得意としています。

 

パワーに恵まれていたバークレーは、NBA屈指のオールラウンダーとも言われ、ミドルシュートや、3ポイントシュートなど、ロングジャンパーも使うなど、巨体ながら、高い運動能力でチームを勝利へと導いていたといいます。

ポジションと体格

チャールズ・バークレーのポジションは、桜木花道と同じパワーフォワードです。

桜木花道は、高校生の中でこそ、身長・188cmとずば抜けた長身ですが、NBAの中に入れば、小柄な選手になります。

 

NBAの選手と比べたら、小柄な桜木花道ですが、跳躍高はNBA平均跳躍高71cmを大きく上回る117cmと、恐るべきジャンプ能力を持っています。

バークレーもまた、“空飛ぶ冷蔵庫”という異名を持つほどのジャンプ力とパワーに優れた選手であり、空を飛んでいるかのようなジャンプ力、空中浮遊時間の長さと、“四角くてでかい”という体格からつけられたといいます。

 

公式の身長は、198㎝ですが、実際の身長は、193~195㎝と、NBAではそこまで大きくはないバークレーですが、体重・114㎏とかなりの巨体です。

桜木花道の体重は、83㎏とバークレーに比べたら小柄ですが、筋肉質でがっちりとした体形をしています。

 

ポジション、体のバランス、がっちりとした体から繰り出されるパワフルなプレイスタイルは、桜木花道とバークレーの最大の共通点といえるでしょう。

桜木花道の下投げフリースローにもモデルがいた

桜木花道の下投げフリースローのモデルだと言われているのは、元NBA選手・リック・バリーです。

俊敏さと攻撃的なプレーが特徴のリック・バリーは、得点能力が非常に優れており、中でも、フリースローは、成功率90%越えの実力を持っています。

 

そんなリック・バリーのフリースローは、下投げスタイル。

この下投げスタイルは、桜木花道のフリースロー方法と類似しています・・・というか、同じ!?

 

インターハイ決勝リーグで、海南を相手にシュートが決まらない桜木花道は、考えた末、普通に狙っても入らない事から下から投げてみようと下投げスタイルを編み出します。

結果は、見事成功!!

 

作中では、桜木花道考案になっていますが、実在する選手で、リック・バリー選手が使っていたスタイルだった事から、モデルにしたのでは?と囁かれているのです。

まとめ

赤坊主スタイルや、背番号、プレースタイルなど、個人的な印象では、バークレーよりも、デニスロッドマンのほうが、桜木花道と似ている気がしました。

しかし、作者・井上雄彦先生が、デニスロッドマン説を否定しているのだから違うのでしょう(悲)

 

バークレーだ!という断言ともとれない事から、桜木花道は、桜木花道なのだという事でしょうか。

下投げフリースローのバック・リリーのように、色々な選手の特徴や、性格、プレースタイルを参考に、桜木花道が誕生したのかもしれませんね。

 

筆者も何百回目であろうスラムダンクを見直して、桜木花道のプレースタイルに今一度、注目してみたいと思います。

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