ジブリ作品は長年、多くの人達に愛され親しまれてきました。
数々の作品のうち、私の中でベスト3に入るほど好きな「もののけ姫」は、現代の日本をテーマにしている作品とも言われています。
今回は「もののけ姫」に出てくるヒロインである、サンのかわいい名シーンや名セリフを私の考察を入れながら、まとめていきたいと思います。
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サンの名シーン・名セリフ1「去れ!」
ここのシーンは主人公であるアシタカヒコが、初めてもののけ姫のサンを見た瞬間、サンに一目惚れをしたシーンです。
一方サンは自分の母親である「モロ」の傷を治そうと、毒を必死に抜いていました。
しかし人間であるアシタカヒコに見られたことにより、気に障ってしまいます。
するとアシタカヒコは、大岩の上に立ちサンに向かって自分の自己紹介を始めました。
サンはモロと一緒にアシタカヒコの話を静かに聞いていました。
ただこの自己紹介がサンの怒りを買ってしまったようで、モロと共に去ろうとした瞬間「去れ!」とサンはアシタカヒコに言いました。
私はここのシーンを観て、サンはきっとこの森に当たり前のように土足同然で入ってきた人間(アシタカヒコ)を警戒し、自分たちが住む神聖な森に関わるな!という意味でアシタカヒコに言ったのでしょうね。
確かに何も知らない人間に、自分の住居を荒らされるかもしれないと思ったら警戒します。
ですがサンに警戒されても尚、アシタカヒコはサンのことを気に入ったようで、このあとサンにさらに近づいていくことになりました。
サンの名シーン・名セリフ2「好きなところへ行き、好きに生きな」
アシタカヒコはタタリ神から受けた呪いが悪化してしまうのと同時に、怪我を負ってしまったため、サンに介抱されます。
サンが取って来た肉を口移しで貰い、傷が癒えるようにサンはアシタカヒコを湖の近くに寝かせました。
しかし出血が余りにも酷いため、サンはアシタカヒコがもう助からないと思ったようで、相棒のヤックルを森へ逃がすことにしました。
その際「好きなところへ行き、好きに生きな」と、サンはヤックルに伝えました。
ここのシーンを観ていた私は、サンは人間ではあるが、狼として生きている自分のように、何にもとらわれないように「生きな」とヤックルに伝えているようでした。
サンは今まで過酷に生きてきました。差別も勿論あり、悲惨なものだったと思います。
そのため、ヤックルにも自由に生きてほしいとサンは思ったのでしょう。
ここのシーンはサンが、ヤックルに対して自分が経験した思いを託すような感じで、伝えている感じがしてなりませんでした。
サンの名シーン・名セリフ3「アシタカは好きだ。でも、人間を許すことはできない」
サンとアシタカヒコは無事タタラ場を守り、デイダラボッチに頭を返しました。
デイダラボッチは2人から首を返してもらったことにより、怒りが収まり高く朝日が昇ったのと同時に、消えてしまいました。
そのあとデイダラボッチから巻き起こった爆風により、破滅しかけていた森は、再起の兆しを見せていました。
サンとアシタカヒコはこの光景を見届けていました。
デイダラボッチが消えてしまった森は、今までの森とは違うものになってしまったため、サンは絶望していました。
しかしアシタカヒコがここで「森は死んでいない」とサンに言ったのでした。
デイダラボッチが消えていない。そうアシタカヒコは言いたかったのでしょうね。
最後2人は別れ際に、軽く話をしますがここでサンが「アシタカは好きだ。でも、人間を許すことはできない」と言ったのです。
それにアシタカヒコは「それでいい。俺はタタラ場で暮らす」とサンに自分の気持ちを伝えたのでした。
ここのシーンを観ていた私は、お互いに今やるべきことに専念し、それが全て終わったら2人はまた会えるのかな?と思いました。
自分たちの愛する森を見捨てない、そのためには今自分たちが出来ることをしよう!と宣言しているようでした。
私たち人間も同様、悲しいこと辛いことありますが、今やるべきことに専念しよう!という強いメッセージも感じられました。
サンの名シーン・名セリフ4「その喉切り裂いて、二度と無駄口叩けぬようにしてやる」
サンはアシタカヒコに助けられたことにより、怒りを露わにしていました。
一方アシタカヒコは、サンに一目惚れしそのサンが命を落とすかもしれないと思ったのでしょう。
自分を犠牲にし、サンを必死に助けました。
しかしその結果、命からがら助かり逆にサンに殺されそうになってしまいます。
サンは邪魔してきたアシタカヒコの喉元に剣を近づけ「その喉切り裂いて、二度と無駄口叩けぬようにしてやる」とアシタカヒコに言いました。
するとアシタカヒコは「そなたは、美しい」と真剣な表情で、サンに自分の気持ちを伝えたのでした。
これに驚いたサンは、アシタカヒコから素早く身を引きました。
ここのシーンを観た私は「そりゃサンも驚くだろうな」と思いました。
正直私はアシタカヒコが苦手です。
サンは人間に捨てられてからというもの、狼として育てられ生きてきました。
そんな劣悪な環境で、いきなり人間であるアシタカヒコに告白されたサンは、かなり驚いたでしょう。
ある意味アシタカヒコは部外者なのに、土足同然でサンに寄り添うとした光景は、まだサンのことを知らないのに「何故そこまで言い切れるのか?」
浅はかな人の感性も同時に描かれているようでした。
サンの名シーン・名セリフ5「かあさん、ここでお別れです。わたし乙事主さまの目になりにいきます。あの煙に困っているはずだから」
サンは森の主である「乙事主」のもとに行こうとします。
森は戦争状態であり、サンは命を落とす覚悟を決め、モロに「かあさん、ここでお別れです。わたし乙事主さまの目になりにいきます」という気持ちを伝えました。
するとモロはサンの気持ちを察し、愛する自分の娘の背中を優しく押してあげました。
ここのシーンを観た私は、本当にモロは娘であるサンを愛しサンもまた、母親であるモロを愛しているため「お互い辛かっただろうな」と思いました。
今お互いのやるべきことに集中するため、2人は己の中で決意します。
窮地に陥ったとき人は、愛する人と別れてでもその偉業を成し遂げようとするでしょう。
サンの名シーン・名セリフ6「人間を食べても人間の力は手に入らない。あなたたちの血がけがれるだけだ」
猩々たちは重症のアシタカヒコを見て、食べる決心をしました。
人間と争うためには、同等の力をつけないといけないと思ったのでしょう。
これにサンは「人間を食べても人間の力は手に入らない」と猩々たちに言いました。
しかし猩々たちはサンの言うこと聞きません。
猩々たちはそこまで人間に追い詰められていたのでした。
もちろんサンもそのことを知っていました。
ここのシーンを観た私は「猩々たちは昔、森の賢者と呼ばれていたがここまで人間に追い込まれてしまったのか」と思いました。
私たち人間でも、震災が起きれば猩々たちのようになってしまいます。
ここのシーンは私にとってとても痛々しかったです。
まとめ
今回は「もののけ姫」に登場するキャラクター、サンのかわいい名シーンや名セリフを私の考察を入れながら、ご紹介させて頂きました。
私自身、サンはもののけ姫で1番好きなキャラクターです。
サンが差別に屈することなく、森の戦士として戦う姿は今でも私に勇気をくれます。
宮崎駿監督が送る「もののけ姫」をもう一度、視聴してみたいと思いました。
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