- 不思議な生き物との出会いと姉妹の愛を描いたスタジオジブリ長編アニメ作品『となりのトトロ』
トトロ達の人気も然る事ながら、サツキとメイの姉妹愛の美しさも人気を支える魅力の一つと言えます。
メイの強烈な個性故に、となりのトトロと言えばメイにスポットが当たる事が多いですが、今回は姉であるサツキをクローズアップ!
サツキといえば一番に浮かぶのはそのしっかりとした性格ではないでしょうか?
性格の良さ、そのビジュアル、まさに絵に描いたような完璧転校生サツキ。
サツキは一体何歳?誕生日はいつ?更に大人になったサツキが可愛いと話題に!その真相は?
そしてサツキにまつわる都市伝説から、名セリフまで、” 完璧女子”サツキを大解剖していきます。
サツキ(メイのお姉ちゃん)の年齢と誕生日
サツキ達が引っ越してきて間もなく、新しい学校での生活が始まります。
寝過ごす父親に代わって朝ごはんの支度から、3人分のお弁当まで作るサツキ。
非常に慣れた手付きである事から、「父、しょっちゅう寝過ごしてるな?」と思わずにはいられないのですが、これだけしっかりしている娘がいたら頼りにしてしまうかもしれません。
早くも友達ができた様子で、急いでランドセルを背負って登校する姿が見える事から、小学校高学年くらいなのでは?と予測できます。
気になるサツキの年齢は、12歳で小学校6年生です。
残念ながら、誕生日の詳細は分かりませんでしたが、5月生まれという事に間違いないようです。
ランドセルを背負っていなかったら、そのしっかり加減からもう少し大人びて見えるかもしれませんね。
しかし、当初は小学4年生の設定だったという驚きの情報が……
作品を作っている内に、あまりにもしっかりしたキャラクターが出来上がった為、小学6年生という設定に変更したのです。
サツキの苗字は「草壁」
荷物を積んだトラックに乗った一家は、引っ越し先の管理人であるカンタの祖母宅に「草壁です!」と声をかけていましたよね。
サツキの本名は草壁サツキという事になります。
サツキの家族もご紹介していきます。
父・草壁タツオ
大学の考古学教授。研究室で働いています。子供たちの良き理解者であり母業も担うイクメンパパであります。
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母・草壁靖子
病気の為、七国山病院に入院しています。母曰くサツキは靖子似であり、その事にサツキが喜んでいるシーンはサツキの子供らしい一面が垣間見えます。
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妹・草壁メイ
姉・サツキの事が大好きであり同じ事を真似したり行動を常に共にしようとします。一方で非常に自由奔放、無鉄砲な一面を持つ実に子供らしい女の子です。
草壁という苗字は、兵庫県で多くみられます。
父タツオの出身地は残念ながら不明で、作中の言葉のイントネーションからも関西出身である可能性は低いので地域性による苗字の由来はないでしょう。
苗字の意味を調べてみると「日の下に生い茂っている草地」という記載がありました。
サツキ達が引っ越してきた土地にリンクするような気がします。
真実は不明ですが、「草壁サツキ」って都会感があって何だかかっこいい名前ですよね。
サツキの名前の由来は
では名前のサツキにはどんな由来があるのでしょうか。
サツキの誕生月が5月である事に意味があるようです。
旧暦で5月の事を「皐月(さつき)」と表し、5月もまた「さつき」と読める事からサツキと付けられたのです。
そうなると妹・メイの名前の由来も気になるところ。
姉妹ですから、同じ漢字をいれたり末尾を一緒にするなど何かしら関連がある名前なのでは?と思いますよね。
メイもまた5月生まれであり、5月を英語で「may(メイ)」という事から名前が付けられたと言われています。
メイも5月なの?!関連あったー!と思わず喜んでしまうのはトトロファンであるが故の心理でしょうか。
サツキの性格がしっかり者なのは妹想いだから
一体なぜサツキはこんなにもしっかり者なのでしょうか?
サツキがしっかり者だと言われる要因は、上記で上げた父に代わって自ら家事をする事もそうですが、何より、妹メイへの対応ではないでしょうか。
サツキの妹、メイは5歳という設定なので7歳差の姉妹という事になります。
いくら年が離れているとはいえ自分が12歳の時を思うと、サツキのような対応はできないと思います。
メイの行動を振り返ると、いつ姉妹ケンカが始まってもおかしくない状況がいくつか見られます。
例えば、お弁当のご飯に桜でんぶをかけてる時に、ちゃぶ台をあんなに激しく揺らされたら間違いなく怒ります。
トトロの住処であるクスノキへの挨拶の後、友達であるみっちゃんの家へ行くというサツキにメイも一緒に行くと言っていましたが、だめ!と一喝してしまう自信があります。
私自身が幼稚な小学生だったという事もありますが、一般的に考えてもサツキのような対応ができる子供は少ないですよね。
とうもろこしを抱えてお母さんの病院に一人で向かってしまったり、なかなかの破天荒少女でありますが、等身大の5歳児そのものであり、実に忠実に細かい所までメイという人物が作られている事に感心するほどです。
大人でも5歳児を相手にするのはなかなかの至難の業。サツキのメイへの接し方は、もはや母親の域です。
- サツキがしっかり者なのは、母親の入院が原因?
- 妹が大好きで、メイの事を想う気持ちが強いから?
二つの疑問から解いていきます。
サツキとメイの母親は、病気を患って入院しており、母の療養の為に草壁一家は引っ越しをしてきました。
サツキ達が越してきたのは季節感と服装、田植え休みというキーワードから春先だという事が伺えます。
田植え休みに母親の病院を訪れていた時、母の病状はある程度安定した状態が伺えましたね。
あくまで考察ですが、この時から少なくとも数週間前には入院をしている事が想像できるので、サツキが小学5年生の途中から母親が不在だった事が分かります。
サツキの父親は忘れっぽい一面もありますが、非常に優しい父親であり、自身には見えないトトロの存在など子供達のいう事に、否定もせず受け止めてくれる娘想いのパパであります。
しかし父親も仕事をしており、家を空ける事もしばしば。
幼いメイと二人で過ごす時間が多かったと思われます。
しっかりしているというより、しっかり者になってしまった。という方が正しいかもしれません。
私自身もサツキと同じく7歳差の弟がおりますが、弟という感覚より子供に近い感覚を持っていました。
子供は大げさでしょう。と思われるかもしれませんが無意識に母性本能が働くというのでしょうか。
サツキの足元にも及びませんが“私が面倒見てあげなくちゃ!”の連鎖が止まらないのです。
本来であれば母親がやる事も任されてきたサツキだからこそ、母親の代わりという強い使命感を持っていたのだと想像できます。
カンタの家へ傘を返しに行った際の、カンタの母へのお礼の仕方など「本当に小学生ですか?」と伺いたくなるレベルでしたよね。
本来であれば母親に甘えたい年齢であるメイが、生き生きと明るく育っているのは間違いなくサツキの惜しみない愛情のおかげであり、サツキの礼儀正しいしっかりとした性格もまたメイの存在が大きいのです。
お互いを必要として成長していく草壁姉妹の愛はとても美しいですね。
大人になったサツキの画像が話題に
小学生ながら、すらりとした長い脚を持ち、顔も小さくて可愛く、短く切られたショートカットが良く似合うサツキ。
都会感も併せ持つサツキは、学校の中でも目立つ美人だったのではないでしょうか。
現に、カンタは授業中サツキに見惚れて先生の話を聞いておらず、怒られているシーンがありましたよね。
母親のお見舞いに行った際に、「あなたは母さん似だから。」と言われていたように顔も母親に似ています。
療養中である為、お化粧はしていないでしょうし、すっぴんであの美しさは罪レベル。
父親もすらっとした長身のイケメンである事から、このまま美人に磨きをかけた美しい女性になっている事が想像できます。
大人になったサツキを見てみたい!と思いませんか?
こちらは高校生になったカンタとサツキです。
とっても可愛いですよね。
こちらは、アニメ風に描かれた大人のサツキとメイのイラストです。
面影があって面白いですよね。
残念ながら公式での大人版サツキは存在しませんでしたが、成長した姿を描かれている方がいらっしゃいました。
個人的に大人になったサツキの恋愛模様が非常に気になります。カンタとはどうなったの?!とミーハー精神が止まりません。
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サツキが死んでいる都市伝説は本当なのか?
となりのトトロと言えば、巷で囁かれている都市伝説。
トトロは実は死神であった。などご存知の方も多いのではないでしょうか?
トトロだけではなく、サツキにも裏設定ならぬ都市伝説が存在するのです。
それは、実はサツキは死んでいる……という事……
こ、怖すぎませんか。
そう囁かれている原因は、まずトトロが死期が迫っている人間の前に現れる死神であり、猫バスは、あの世へ死者を運ぶ使いと言われている所にあります。
母の危篤の知らせを受け、メイは母の病院へ向かう途中迷子になります。
行方不明になったメイを見つけるべく、泥だらけになりながらがむしゃらに探すサツキは、最後の頼みの綱としてトトロの元を訪れます。
サツキを乗せた猫バスは風のごとく、走り回りメイを探します。
都市伝説では、メイを捜索している最中にサツキは亡くなったとされています。
更にメイも道をさまよいながら、池に落ちて溺れて死んでしまいという悲しいお話が……
- トトロが二人にだけ見えていたという点。
- 母親の元にトウモロコシを届けた時、直接渡さず、木の上から両親を見ていた
- 更に、その時母親たちからはそこにいるはずのサツキ達の姿は見えていなかった
確かにはっきりと目には見えていなく、「今、そこの松の木の上で、サツキとメイが笑ったように見えたの。」という母親の言葉がありましたね。
上記の点からサツキは死んでいるという都市伝説が囁かれているのです。
しかし、スタジオジブリは、これを完全否定しており、決して悲しい話ではなく、家族の愛を描いた心温まるストーリーであると語っています。
サツキの名セリフ・名シーンといえば
各キャラクターにもあるように、サツキにも数々の名シーンや、名セリフが存在します。
サツキと言えば一番に思い出されるのは、カンタから「やーい!お前んち!おっばけやーしきー!」という先制攻撃を受けた後のおばあちゃんとの会話の中で出てきたこのセリフです。
「私男の子きらーい!でもおばあちゃんのおはぎはとーっても好き!」
大人びたサツキの子供らしい一面が見えた瞬間ですね。そしておはぎがとてもおいしそうです。
「うん!みっちゃんていうの!」
新生活が始まり、早くも友達ができたサツキ。
外から「さーつきちゃーん!」と聞こえた声に父タツオは「もう友達ができたのか?」と問いかけます。
その際にサツキが発した言葉です。
ごはんを掻き込みながら答えるサツキが可愛くて大好きなシーンです。
「じゅ・ん・ば・ん!」
母親のお見舞いに行った時、母に髪をとかしてもらうサツキを「メイもメイも!」というメイに向けた言葉です。
子供の頃、ブランコに乗る順番を守らない友達にサツキの言い方をしてみんなで真似したものです。
「メイのバカ!もう知らない!」
週末に家での外泊を許されていた母が、病状の悪化によって帰ってこれなくなった事知ったメイは駄々をこねます。
そんなメイに対し、仕方ないと一度は静かに諭しますが、メイは更に詰め寄ります。
物わかりの悪いメイにサツキが怒りを露わにしたセリフとシーンです。
されども5歳の女の子。メイのようになってしまうのが普通です。自分だって辛いのに一度は冷静に諭すサツキの大人さに脱帽しました。
「これ、メイんじゃない。」
カンタから、蓮池でメイのサンダルが見つかったという知らせを受け、急いでカンタの祖母の元へ向かうサツキ。
そのサンダルを見た瞬間のサツキの言葉です。
カンタに祖母と共に息飲んだ視聴者の方も多いのではないでしょうか。
サツキとメイが再会する感動シーン
最期はやはりこのシーンではないでしょうか。
サツキの愛情のこもった「バカメイ」も心に残るシーンの一つであります。
まとめ
この記事では年齢や、名前の由来などサツキの真相に迫りました。
ジブリの人気である証拠とも言われるべき都市伝説はサツキ個人にも存在していました。
改めて物語だけでなく、登場人物達の人気が高い事を感じます。
しっかり者のサツキならではの言葉や行動が溢れる名シーンと共に、また少し違った視点で「となりのトトロ」を楽しんでみるのもいいかと思います。