「もののけ姫」は1997年に公開されたスタジオ・ジブリの超大作アニメーション映画です。
宮崎駿監督が構想と制作に19年かけ、興行収入の記録を塗り替えた大ヒット作として有名な作品ですよね!
また、「もののけ姫」は声優陣にベテラン俳優を多く迎えていることもよく知られています。
そうそうたる声優陣の中で、特にサンの声を担当した石田ゆり子さんの演技には下手くそ・・・など評価されない意見もよくみられたりしています。
そんなサンが下手だと言われてしまう理由なども含めて「もののけ姫」の個性豊かなキャラクターの声優さんをまとめてご紹介したいと思います!
もののけ姫の声優まとめ20選
まずは、もののけ姫声優陣20名を一挙にご紹介!
アシタカ 声優:松田洋治
「もののけ姫」の主人公アシタカの声を担当されたのは、松田洋治さんです。
松田洋治さんは、1967年10月19日生まれで、俳優や声優として幅広く活動されています。
1974年に子役デビューされ、現役で活動されています。
松田洋治さんは、同じくスタジオ・ジブリ作品「風の谷のナウシカ」でアスベルの声も担当されています。
松田洋治さんが演じるアシタカは、本作の主人公で、本名は「アシタカヒコ」。大和(ヤマト)の戦いにやぶれ北の大地の果てで隠れるように暮らしている一族の長となるはずだった少年です。
村を襲おうとするタタリ神に矢を放ち、右腕に呪いの印である「赤黒いアザ」をおうことになってしまい、この呪いのせいで村を追われ呪いを解くために旅にでることになります。
「もののけ姫」の中で人間に怒っている森の神達と森を破壊していく人間との間に立って、共存の道を進めようと奮闘する、優しく、かっこよく、芯のあるキャラクターです。
スタジオ・ジブリ作品の中でとっても人気のあるキャラクターです!声もとっても素敵です!
サン 声優:石田ゆり子
ヒロイン・サンの声を担当されたのは、石田ゆり子さんです。
石田ゆり子さんは1969年10月3日生まれの女優さんです。
1988年に女優デビューされていて、現在、女優やエッセイスト・ナレーター・タレントなどマルチに活動されています。妹さんは石田ひかりさんです。最近は、「逃げるは恥だが役に立つ」に出演されて、とてもかわいらしかったですよね!
石田ゆり子さんは、同じくスタジオ・ジブリ作品「平成狸合戦ぽんぽこ」のオキヨの声も担当されています。
石田ゆり子さんが演じるサンは、人間を憎みながら人間が破壊している森で山犬と暮らす謎の少女で、人間側にいたアシタカと敵対しながらも、お互いにだんだん理解していき、物語終盤にはアシタカのことを生物的に好きになっていくという生い立ちの複雑なキャラクターです。
エボシ御前 声優:田中裕子
タタラ場の長を務める女大将のエボシ御前の声を担当されたのは、田中裕子さんです。
田中裕子さんは、1955年4月29日生まれの女優さんです。
1979年に女優デビューし、現役で活動されています。
田中裕子さんは、歌手で俳優の沢田研二さんの奥様で優しい柔らかいイメージの役者さんですね。
田中裕子さんが演じるエボシ御前は、難病の人々に仕事を与え生活を助けたり、女性達がのびのびと暮らせるように森を切り崩し、「タタラ場」という集落を作ったリーダーシップあるキャラクターです。
田中裕子さんは同じくスタジオ・ジブリ作品「ゲド戦記」のクモを演じられています。
ジコ坊 声優:小林薫
アシタカにシシ神の森の存在を教えたジコ坊の声を担当されたのは、小林薫さんです。
小林薫さんは、1951年9月4日生まれの俳優さんです。
1970年代より俳優さんとして活動を始められており、「Drコトー診療所」など人気ドラマに多数出演されています。
良いお父さんのイメージのある俳優さんではないでしょうか。
小林薫さんが演じるジコ坊は、紅と白の洋服を着た「師匠連」という集団の一員で、シシ神の首刈りを企んでいます。意外と身体能力が高く、欲深いキャラクターです。
モロ 声優:美輪明宏
サンの母親がわりで300年生きている山犬(犬神)モロの声を担当されたのは、三輪明宏さんです。
三輪明宏さんは1935年5月15日生まれで歌手・演出家・俳優をされています。
1967年に俳優デビューし、最近では、バラエティ番組にも数多く出演されています。スピリチュアルの世界の番組にも出演されていて、多才な方ですよね。
三輪明宏さんは、同じくスタジオ・ジブリ作品「ハウルの動く城」で荒地の魔女を演じられています。
三輪明宏さんが演じるモロは、サンの育ての親であり、人間の言葉を理解し話すことができる、森を守る威厳ある神です。
乙事主(おっことぬし) 声優:森繁久彌
巨大なイノシシの神の乙事主の声を担当されたのは、森繁久彌さんです。
森繁久彌さんは1913年5月4日生まれの声優であり、歌手・俳優・作詞家をされています。
1936年から活動され、2009年11月10日に亡くなっています。
森繁久彌さんが演じる乙事主は、かなりの高齢で目が見えないが、鼻と勘が鋭く最後には人間への恨みが強くなり、タタリ神になりかけたトコロでシシ神に命を吸い取られてしまう。というキャラクターです。
カヤ 声優:石田ゆり子
アシタカの村に住む女の子のカヤの声を担当されたのは、サンと同じく、石田ゆり子さんです。
石田ゆり子さんが演じるカヤは、アシタカの許嫁で、アシタカが村を出ていく時に「ずっと愛しています」という意味の小刀をアシタカに渡すなど一途な少女です。
トキ 声優:島本須美
タタラ場に住む甲六の妻トキの声を担当されたのは、島本須美さんです。
島本須美さんは1954年12月8日生まれの声優さんです。
1979年から活動されています。
島本須美さんは、同じくスタジオ・ジブリ作品「風の谷のナウシカ」でナウシカや「となりのトトロ」のサツキとメイの母を演じられています。宮崎駿監督に数多くキャスティングされていますね!
島本須美さんが演じるトキはタタラ踏みの女性たちのリーダーのような存在でしっかりした男勝りなキャラクターです。
甲六 声優:西村雅彦
タタラ場に住む牛飼いの甲六の声を担当されたのは、西村雅彦さんです。
西村雅彦さんは1960年12月12日生まれの俳優さんです。
西村雅彦さんは旧芸名で現在は、西村まさ彦さんとして活動されています。(もののけ姫公開当時は、西村雅彦さんです。)
代表的な役の1つである古畑任三郎の今泉役などコミカルな役も素晴らしい俳優さんですよね!3枚目の役から渋い役まで何でもこなされる役者さんです。
西村雅彦さんが演じる甲六は、トキの夫で、明るくドジだけど憎めない。というキャラクターです。
ゴンザ 声優:上條恒彦
エボシ御前の右腕で大柄な男のゴンザの声を担当されているのは、上條恒彦さんです。
上條恒彦さんは、1940年3月7日生まれで俳優・歌手をされています。代表作に3年B組金八先生など数々のドラマに出演されています。
上條恒彦さんが演じるゴンザは偉そうで強そうな大柄な男性です。大雑把でおっちょこちょいな一面があり、エボシ御前に従順なキャラクターです。
山犬 声優:渡辺哲
モロの2匹の山犬の子供達の声を担当されたのは、渡辺哲さんです。
渡辺哲さんは、1950年3月11日生まれの俳優さんです。多数の映画やドラマに出演され、最近では、味のある脇役もされていたりしていますね。
渡辺哲さんが演じる山犬達は、サンといつも一緒に行動し人間を嫌っていますが、サンとは兄弟の様に育っていて信頼関係のある間柄である。というキャラクターです。
ヒイさま 声優:森光子
アシタカの村の老巫女のヒイさまの声を担当されたのは、森光子さんです。
森光子さんは、1920年5月9日生まれで2012年11月10日に亡くなっています。
1935年から活動されていて、「時間ですよ」など多くの代表作のある女優さんです。
女優の他にも歌手や司会者・タレントなどマルチに活動されていました。
森光子さんが演じるヒイさまは、タタリ神に呪われてしまったアシタカを占いで西の方向へ導いた村の指導者のようなキャラクターです。
タタリ神(ナゴの守) 声優:佐藤允
アシタカに呪いをかけたタタリ神の声を担当されたのは、佐藤充さんです。
佐藤充さんは、1934年3月18日生まれで2012年12月6日に亡くなっています。
1956年から2008年まで、映画・テレビドラマ・演劇の世界で活動されていました。
佐藤充さんが演じるタタリ神は、シシ神の森付近を収めていた乙事主の仲間のイノシシが、人間への恨みを強く持ち、タタリ神になってしまい、アシタカの村を襲っている際にアシタカに呪いをかける。というキャラクターです。
猩々(しょうじょう) 声優:名古屋章
アシタカとヤックルに石を投げてきた猿類の猩々の声を担当されたのは、名古屋章さんです。
名古屋章さんは、1930年12月8日生まれで2003年6月24日に亡くなっています。
1949年から2003年まで俳優・声優・ナレーターとして活動されていました。
「ひょっこりひょうたん島」の2代目ドン・ガバチョ役を演じられたことでも有名です。
名古屋章さんが演じる猩々は、ニホンザルより大きな猿類で、人間を食べて人間の知恵を手に入れたいと考えている。というキャラクターです。
牛飼いの長 声優:名古屋章
牛飼いの長の声を担当されたのは、猩々とおなじく、名古屋章さんです。
名古屋章さんが演じる牛飼いの長は、甲六の上司で、恰幅のいい牛飼いのリーダー。というキャラクターです。
病者の長 声優:飯沼慧
難病の人々の長の声を担当されたのは、飯沼慧さんです。
飯沼慧さんは、1926年5月17日生まれで2011年12月24日に亡くなられています。
1948年から俳優・声優・ナレーターとして活動されていました。
主な出演作に「燃えよ剣」などがあります。
飯沼慧さんが演じる病者の長は、仕事を与えてくれ、生活の拠点を確保してくれたエボシ御前にとても感謝している病のために包帯で体を巻かれた人々のリーダー。というキャラクターです。
ジバシリ 声優:冷泉公裕
ジバシリの声を担当されたのは、冷泉公裕さんです。
冷泉公裕さんは1947年2月9日生まれで2019年1月9日になくなっています。
1960年代から俳優・演出家として活動されていました。
「ウルトラマンシリーズ」や「時間ですよ」などに出演されています。
冷泉公裕さんの演じたジバシリは、ジコ坊の手下であり、手下の中でのリーダーでシシ神の首刈りの際には、イノシシの血を顔に塗ったりとジコ坊を一生懸命サポートしている。というキャラクターです。
牛飼い 声優:近藤芳正
牛飼いの声を担当されたのは、近藤芳正さんです。
近藤芳正さんは1961年8月13日生まれの俳優さんです。
三谷幸喜さん脚本の作品にたくさん出演されているイメージがあります。
とにかくたくさんの作品に出演されている名バイプレーヤーではないでしょうか。
近藤芳正さんが演じられた牛飼いは、甲六とともに崖から落ちた牛飼い。というキャラクターです。
エミシの少女1 声優:島本須美
エミシの少女1の声を担当されたのは、トキと同じく島本須美さんです。
島本須美さんが演じられたエミシの少女1は、アシタカの村がタタリ神に襲われた時にタタリ神に追われた少女の1人です。
エミシの少女2 声優:飯沼希歩
エミシの少女2の声を担当されたのは、飯沼希歩さんです。
飯沼希帆さんは、1973年9月24日生まれの女優・声優さんです。
「忍者戦隊カクレンジャー」に出演されています。
飯沼希歩さんが演じられたエミシの少女2は、エミシの少女1と、同じくタタリ神に追いかけられた少女の1人です。
サンの声が下手くそ?なぜ宮崎駿は石田ゆり子を選んだの?
石田ゆり子さんが演じるサンは、
- 下手くそ
- 棒読み
など、あまり評判のよくない意見も多々見られます。
アシタカの声を担当された松田洋治さんをはじめとして声優としてのお仕事をたくさん経験されている声優さんも多く起用されている中、あまり声優の経験が多くない石田ゆり子さんの演技は浮いて見えたのかもしれませんね。
特にサンは「もののけ姫」のヒロインであり、出演時間も多く重要な役柄であったので余計に目立ってしまいがちです。
でも、私は、人間界から離れて森で山犬と暮らしてきたサンだから、あまり人間味を感じさせず、怒り以外の感情表現が下手なんだ。という演技なのかな。と、感じました。
その人間味を感じさせない喋り方が棒読みに感じてしまうのかも・・・
けっして下手ではないと思います!
また、宮崎駿監督がなぜ石田ゆり子さんをサンの声優に起用したのかはわからないのですが、石田ゆり子さんの演技力と透明感のある声、そしてなによりビジュアルがサンに似ていたから石田ゆり子さんをキャスティングしたのでは・・・と、思います!
「もののけ姫」の実写版があったら、絶対に石田ゆり子さん(サンの年齢くらいだったら)がサン役にぴったりだと思うんですよね!
まとめ
今回は、「もののけ姫」の豪華な声優陣をご紹介しました。
実力派揃いのこの声優陣だからこそ、たくさんの「もののけ姫」のキャラクター達が個性豊かにいきいきと活躍して、素晴らしい作品になったのではないかと思います!
それぞれのキャラクターはそれぞれ担当された声優さんが命を吹き込んだ唯一無二のキャラクターになっています!
そのキャラクター達に会いに、「もののけ姫」の世界へ旅に出ましょう!!
[box class=”box26″ title=”こちらの記事も読まれています”]
・【もののけ姫】カヤとアシタカの関係性!受けた罰やその後はどうなった?
・【もののけ姫】「人間食う」ゴリラの名前は猩々!正体の謎に迫る
・【もののけ姫】こだまの正体!トトロとの関係性や首振り音の謎が明らかに
・【もののけ姫】海外の反応まとめ!高評価と低評価をそれぞれ紹介
・もののけ姫のサンがかわいいので名シーンや名セリフをまとめてみた
・もののけ姫の舞台だった場所まとめ!たたら場やシシ神の森にモデルがあった
[/box]